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2005年 09月 21日
『Nobody Knows』をようやく観ることができた。原題は『誰も知らない』。是枝裕和監督作品。3月に日本に行ったときに観たかったのだが都合がつかず、6月に我が町でたった数日だけ上映されたときにも行けなかった。どうしても観たくて、ようやくキールという我が町から電車で1時間15分ほどの町で2日だけ上映するという情報をつかみはるばる行ってきた。
キールで映画を観るのは初めて。映画館を見つけるのがまずひと苦労だった。裏通りにあって映画館らしき看板がまったく出てない、地味な建物の2階にひっそりとある小さな映画館。何人か道を歩いてる人に「このへんに映画館ありませんか?」って聞いたのだが誰ひとりとして知らなかった…。 映画文化を守るべく、あまり商業ベースに乗らないような作品を地味に上映している各地の映画館がネットワークを結んで支え合っているKommunale Kinosのひとつだった。看板くらい出しておいてよ〜と文句を言いたかったが、商業主義に走らず良い映画をひっそりと上映しようという姿勢なのかもしれない。一度場所さえわかってしませば、それはそれでいいなと思う。 何よりも感動したのが、座ろうと思った席がなんと大好きな監督Hal Hartleyシートだったこと!なんのことかというと、すべての席ではないのだが、背もたれ部分に監督や俳優、女優の名前が縫い付けられていて、たまたま私が向かった席はHal Hartleyの名が付いていたのだ!その由来を映画館の人に聞きそびれてしまったのが残念。いつかまた行ったら絶対に聞いてみたい。ちなみにHartleyシートの隣りは、彼の映画でおなじみのElina Löwensohnシートだった。 館内が暗くなると同時に、予告編やコマーシャルなしですぐに上映開始。 入場料は安すぎるんじゃないかと心配になるくらいの4ユーロ50セント。 映画は期待通り良かった。なんと言ってもこどもたち4人、そして彼等と友達になるSakiちゃん役の女の子が素晴らしかった。長男で一家の柱となるAkiraの目の意志の強さ。そして、彼等に多少なりともかかわる数少ない大人たちのやさしさ。いろいろ心に深く残ってます。町の音や空港の音がとっても効果的に使われていて、是枝監督は音を大切にしているのを感じた。 母親に捨てられてもひたむきに生きて行くこどもたちを見ていると、とても崇高なものを感じた。古いところでは『サラーム・ボンベイ』、あと最近では『亀も空を飛ぶ』、『酔っぱらった馬の時間』など、子供がたくましく生き抜いていく映画を思い出した。
by rbhh
| 2005-09-21 06:17
| 映画
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