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2005年 11月 22日
『L' Enfant』(邦題:『ある子供』)を観て来た。 いわずと知れたベルギーのダルデンヌ兄弟の新作。 カンヌ国際映画祭の最終日に、受賞後の彼等のインタビューをテレビで見て以来、ずっと待ち焦がれていたので、しばらく前に映画館で予告を見たときは思わずキャーと叫びそうになってしまった。。。 期待通りでした。テレビを見ていたら突然コンセントをブチッと引っこ抜かれてしまったような、いつも通りのラストが良かった。今回のラストは特に感情移入が激しく息もできないような状態だったので、ブチッの後、数秒は「えっ!??ちょっと〜、それはないんじゃないの〜?」って戸惑ったけど、ふたりから「はいはい、もういい加減これくらいでいいだろ。あとは自分ひとりで考えな。」と命題を突き付けられたようで妙に納得してしまった・・・。 主人公のブリュノが、赤ちゃんの乗っていない空のベビーカーをあちこち引いて回ることになるシーンが特に印象的。子供を売ってしまえばすべてがうまく行くわけじゃないんだ、人生はそんなに単純なものじゃないんだということを強く感じさせるシーン。 奇しくも映画を見る2日前に、去年ドイツからベルギーに転勤した仕事上の知り合いからしばらくぶりのメールをもらって、いかにベルギーがドイツと違って生活するのに大変な国かを聞いていたので、過去に彼等の作品を観るときに意識したことのなかったベルギーを強く感じながら観ることになった。かの国では日本やドイツでは死語と化したゼネストがまだ行われているとか…。貴族制度が残っていて、平民生活は楽ではないそうです。 ここからは単なるたわごと: 実は私は数カ月前まで監督の名前のカタカナ表記を目にする機会がなかった。こんな連想をするのは世界中でおそらく私ひとりじゃないかと思うのだが、初めてダルデンヌと言う名前を目にしたときなぜか「おでん」が頭に浮かんだ。「デン」という部分のみに反応したからだと思うのだが、それ以来彼等の名前を見ると(カタカナ表記を見たときに限るのだが)、おでんを連想してしまって非常に困っている。日本のおでんやさんの、中が仕切られている長方形のおでん鍋で、さまざまな具がぐつぐつ煮えている図が頭の中にくっきりと現れるのだ。おでんが食べたくても簡単に食べられる状況にはないだけになおさら困る。次回日本に行ったら、二度と見るのもいやになるくらいおでんを食べるつもり。
by rbhh
| 2005-11-22 08:27
| 映画
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Comments(14)
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tnk_atk at 2005-11-22 17:41
クヌーデルにみえました・・・
こういう良い映画ばかりやってる小さな映画館があるのですが、そこでみかけました、このポスター! 残念ながらフランス語製作ものは字幕がないので、わたしは見れません・・・DVD待ちます。 諸外国映画も良い映画は、こちらではフランス語&ドイツ語字幕なのですが、まだわたしの語学では見れないのが現状です。残念です・・・
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rbhh at 2005-11-23 06:51
*tnk_atkさん、おでんに小さく丸めたクヌーデル入れてみるってのはいかがでしょうか?「ちくわぶ」みたいな感じにならないかな?!
お料理上手のtnk_atkさんに是非トライしていただきたいです〜(他力本願でスミマセン・・・) 私はドイツ語もろくにできないのにドイツに来たので、吹替えと字幕のドイツ語を理解するためにドイツ語を学びました!今でも100%はとっても理解できませんが・・・。DVD出たら是非ご覧になってみてください!そして感想をお聞かせくださいね! 私は言葉がわからなくても映画館があると自然に身体がそっちに引き寄せられてしまうので、オランダ語字幕で中国語が原語の映画を見たことなどもあります・・・。半分も理解できなかったですが、でもとっても感動しました。
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Gloria-x at 2005-11-23 20:43
「おでん」の連想に大受け!\(^0^)/
原語でダイレクトに理解している言葉のカタカナ表記についての感覚、 とても興味深いです。わたしは日本語オンリーの人種なので、一度そういう感覚を味わってみたいなぁ~ ところで、先週おでん作りました。毎回大量に作って翌日のお昼、夜も食べるんですが、rbhhさんの妄想(?)に登場した仕切りつきの鍋が欲しいです。
はじめまして!園長と申します。
実は、先日までグルデンヌ兄弟監督をしらなかったんですが、 新聞とテレビでこの映画のことを知り、 ぜひぜひ観たい!と思っています。 長野在住なので、こちらでは観れないと思われます。 正月帰京した時に観る予定です。 映画は好きですが、なかなか見に行く時間がなく、 でも、たまに映画館へ行ったり、テレビで観たりはします。 学生の頃は本当に好きで、連日3本立てもOKでした。(古っ!) しょーもないブログですが、たまに映画のことも書いたりしてます。 TBさせて頂きます。よろしく!
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rbhh at 2005-11-25 14:08
*Gloriaさん、日本はおでんがおいしい季節でしょうね〜。
私も連日おでんを食べてみたいです〜。 私の場合は、原語は理解しておらず、なんと読めばいいのかわからないので、長いこと「ベルギーの兄弟監督」と心の中で呼んでいたのです。(恥を承知で告白してます。赤面…。) 店の名前なんかも横文字ばかりなので、ぜんぜん覚えられなくて大変です。名前がわからないから、「以前私のオフィスがあった通りにある、昔は肉屋兼食堂だったけど、その後カフェになった店」などという長ったらしい呼び方になったりします・・・。
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rbhh at 2005-11-25 14:08
*園長さま、TBとコメントありがとうございます。
早くお正月が来るといいですね!彼等の他の作品もとても素晴らしいので機会があれば是非ご覧になることをお勧めします。 学生時代の手帳がなぜか一冊残っていて、見てたら一日に2、3本まとめて観ていた記録が残っていて、よっぽどヒマだったんだなあと自分で自分に呆れました。 園長さんのブログ拝見しました。 私はドイツに住んでいるのですが、何年か前に宝塚の公演があって話題になってました。残念ながら私は観に行けなかったのですが。
初めまして。こんにちは。
弊ブログへのコメント&トラックバック、ありがとうございました。 こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。 景気が悪いと言われながらもまだまだ恵まれている国である日本に住んでいますと中々実感が涌かないベルギーの経済事情を興味深く拝見させて頂きました。 そして、ジャン=ピエール氏とリュック氏のダルデンヌ兄弟の監督について僕は余り詳しくなかったのですが、『息子のまなざし (LE FILS/THE SON)』 (‘02年 ベルギー/フランス)から遡って3作品を観させて頂きました。 この新作も観る人の側に考えさせる練り上げられた物語展開がとても良く、何でも描き過ぎるその他多くの映画との違いが素晴らしいと思いました。 劇場公開されてからもう一度映画館で観てみたい作品です。 それから、僕は海外の経験がないのですが、日本にいては何気ない食べ物であるおでんも異国の地では素晴らしい御馳走に感じられるのですね。帰国をされた折には、美味しいおでんを堪能して下さい。 また遊びに来させて頂きます。 改めまして、今後ともよろしくお願い致します。 ではまた。
はじめまして。
トラックバック&コメントありがとうございました。 『ある子供(L' Enfant)』は日本でも近日公開なので楽しみにしています。ダルデンヌ兄弟の、これでもかという程ストイックな人物描写には言葉を失います。また、フランスでの暴動のニュースなどは、友人の子供の小学校に火をつけられたこともあり、胸を傷めています。。。 フリドリクソン監督の『Children of Nature(春にして君を想う)』がお好きなんですね、あの映画もとても印象的でしたね。原題が『Children of Nature』だったというのは初めて知ったので、ちょっとびっくりしました。洋画を観る時は日本語字幕に100%頼ってしまうので、rbhhさんのように原語で映画が観れるのは、うらやましいかぎりです。 ドイツの映画館の映写技師の話など、とても面白かったです。またお邪魔します。
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rbhh at 2005-12-06 05:59
*たろさま、ようこそ!
ダルデンヌ兄弟素晴らしいですよね。すべて(と言っても私は4本しか観たことありませんが…。)好きです。 日本でおでんを食べる日を今から心待ちにしているところです。暖かいお言葉どうもありがとうございます! こちらこそよろしくお願いします。
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rbhh at 2005-12-06 06:04
*Akoさま、いらっしゃいませ。
コメントどうもありがとうございます。 『ある子供』ご覧になったら、感想を是非お聞かせいただくのを今から楽しみにしています。 フリドリクソンはいいですよね〜。『Cold Fever』はたまたま日本を訪れていたときに上映していたので、京橋で観たのを今でも覚えています。その後、こちらでもほんの2、3日上映した映画館があったのでもう一回観ました。今でもいろんな場面がくっきりと目の前に現れます。
度々お邪魔します。
『ある子供』観てきました。 ブリュノの涙にソニアも連られて泣き出すラスト、私も一緒に泣いてしまって、3人で泣いてるみたいになってしまいました。きっと私の精神年齢と倫理観の無さは、彼らと同等なんだろうな、と思います。ブリュノ目線で描かれていくので、若干同調しづらかったものの、きっちり最後で納得させてくれましたね。いい映画でした。
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rbhh at 2005-12-20 06:38
*Akoさん、こんばんは!
一緒に泣いてしまったってのよーくわかります。私もほとんどそれに近かったです。ふたりの気持ちが痛いくらいに伝わってきて、感情を深く揺さぶられました。本当にいい映画だと私も思います。
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tahtijapan at 2006-02-19 18:24
rbさん、こんにちは!!今さらですが、ある子供を見て参りました!
ぐいぐいと引き込まれてしまい、あっという間に過ぎていきました。 そして、かなり話に入り込んで、ぐぉ~~~と思っていたときに! ブチッ!と終わってしまい・・・でも、あれがいいんですよね?良かったんですよね? いろいろと考えさせられました。 ああいうことって、ベルギーに限らず、どこの国でも起こりえるし、 現に起こっているんだろうなぁと、思いました。 まぁ、赤ちゃんの売買まではないとしても・・・ TBさせていただきました!!
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rbhh at 2006-02-22 08:05
>ワカさん、こんばんは!
すっかり引き込まれてしまいますよね、わかるわかる。 思い出しただけで、胸が締め付けられるようです。 あのブチッは驚くけど、でも好きです。やたら説明が多くて、観てる人に考える余地を残さないタイプより、このふたりのように考えさせてくれる映画が私は好きです。 最近、ドイツ人の同僚から聞いた話がまさにあの映画の世界でした。同僚の親戚なんですが、十代で、あのふたりみたいに仕事もなくて、子供が生まれてしまって、学校は中途で放り出してしまって、生活保護を受けているそうです。ドイツでの話です。信じられん…。 TBありがとうございます!こちらからものちほどTBさせてくださいねっ。
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