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2006年 04月 13日
大好きな日野啓三の作品のなかでも、特に気に入っている『砂丘が動くように』を久しぶりに読んだ。
ハードカバー1冊と文庫2冊を持っていて、今回は池澤夏樹が解説を書いている中公文庫を選んだ。持ち歩いていたら、鞄の中で水害が発生して(ミネラルウォーターがびんからこぼれた)、すぐに救出したものの、乾いたら紙がゴワゴワになってしまった(涙)。 ちなみに講談社文芸文庫版には、日野啓三自身による年譜が入っているのがうれしい。 舞台は寂れた町にある砂丘(鳥取の砂丘がモデルだそうだ)。主な登場人物は、ゴーストと呼ばれる33才のフリーライター、女装する美しい男性ビッキー、不思議な力を持つ少年、そして、少年の盲目である姉。4章に分かれていて、4人がそれぞれの章の中心を担う。 毎回のことながら、少年が砂丘に風を呼び、砂丘が荒れる3章では心臓の鼓動が激しくなって、息が荒くなってしまう。4章のエピローグで、別れの静けさに涙を流してしまうのは、いつ読んでも同じ。 ca. 1920 20世紀の終わり近くにフィラデルフィア美術館の片隅で、ブランクーシのこの作品を見つけたときは、驚きで心臓が止まりそうになった。 『砂丘が動くように』では、盲目の姉が作った、卵のような形をした陶器が登場する。色は黒っぽいことになっているのだが、形はまさにこのブランクーシの作品にそっくりだろうと思われる。その卵を思いがけずフィラデルフィアで発見したので、あまりの驚きに身体が硬直してしまい、しばらくその部屋から動けなかった・・・。はたして、日野啓三はこの作品を見たことがあったのだろうか? TLさんの感想 ここからはまったく空想の世界。 できることならこの小説を映画化してみたいと思う。でも監督する才能がないのは明らかなので、もし宝くじで大当たりして大金を手にしたら、プロデューサーになって映画化してみたい。(あくまでも空想です。) その場合、監督を誰にしようか…と考えたことがあって、外国人だと小説を他の国の言葉に翻訳しなくちゃならなくて面倒なので、日本人にまかせるほうがいい。となると頭に浮かぶのは塩田明彦と古厩智之。絶対に頼まないだろうなと思うのは、市川準と岩井俊二。
by rbhh
| 2006-04-13 06:41
| 読書
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Comments(4)
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tchaihuis at 2006-04-14 06:25
このブランクーシの作品いいですね。ロダンの手にかかる大理石も好きですが、ブランクーシの大理石はまたもっと質感そのものからくるテーマが生き生きしているような気がします。フィラデルフィア美術館、行って見たいです。
日野啓三の『砂丘が動くように』は読んでみたくなりました。
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hawaii_oslo
at 2006-04-14 10:43
x
日野啓三の『砂丘が動くように』は、もちろん読んでますよ〜。でも細かい部分を忘れていたようで、rbhhさんの詳しい解説読んで思い出しました。笑) あの世界を映画にする、、、考えただけでわくわくします。私も塩田明彦さんを推すかな。市川準監督はだめですか? けっこう好きなんですが。
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rbhh at 2006-04-19 05:19
>tchaihuisさん
ロダンですか〜。今地元で展覧会開催中なので、tchaihuisさんのひと言で、行ってみようかなぁという気になりました。ありがとうございます。 フィラデルフィア美術館は映画のロッキーで有名みたいですね。ブランクーシのこの作品は、なんてことないのに、とにかくインパクト強かったですよ!!!機会があれば是非ご覧になってみてください。私もまた見たいです〜。
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rbhh at 2006-04-19 05:23
>hawaii_osloさん
やっぱり読んでらっしゃいますよね〜。私も普段は内容忘れてます。それでときどき思い出したように、読みたくなってしまうのです。 ねっ、ねっ。映画化したら絶対に面白そうですよね!! 市川準に対しては偏見の固まりです。スミマセン。『トニー滝谷』しか見てないのに、えらそうなこと言えないのですが、なんかスタイリッシュになりすぎてしまいそうで怖い(笑)。市川監督のお勧め作品などあれば教えてください!
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