新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2007年最初に読んだ本に感動して言葉も出ない状態だ。
読んだのは『
指揮者 大植英次』(山田真一著・アルファベータ発行)。
Jさんからいろいろとお聞きしたり、いくつかの新聞記事を読んで、断片的に大植英次が指揮者としてだけでなく、人間としていかに素晴らしいかを知っていたつもりだが、アメリカ、ドイツ、日本での彼のこれまでの軌跡を追ったこの本を読んで、いかに彼が偉大なる音楽家であるかを改めて実感した。
桐朋学園時代には、私が日本に住んでいた頃熱愛していた清水信貴と下宿が同じで、騒ぎ友達だったとの文章を発見して発狂しそうだった。そのページをコピーして、額に入れて飾りたいとまで思ったくらいだ。でもそんなことするのは気○い沙汰だというくらいの判断はできるのでやめた。
もう何年もすっかり忘れていた信貴さんの名前を見て、彼の演奏を聴きに駆けずり回っていた頃の思い出にしばし浸ってしまった・・。当時、彼は読売交響楽団の団員だったので、読響の演奏会に行ったり、日本テレビで演奏を中継すると必ず見ていた。いつの日か京都で、彼の演奏を絶対に聴いてみたい。
話がすっかりそれてしまった・・・。
とにかく素晴らしい本だった。
大植英次の子供の頃から現在に至るまでの主な出来事が系統立てて簡潔にまとめられており、彼がいかに純粋に音楽を愛しているか、また彼の音楽に対する情熱がひしひしと伝わってきた。人間じゃないのではないか・・・とまで思ってしまうくらい、高度な能力を持ち備えた人だ。
大阪フィルでの音楽監督就任披露公演では、マーラーの交響曲第二番『復活』を演奏したそうだ。彼の『復活』、聴いてみたい・・・。