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2007年 05月 31日
ハンブルク・バレエによる、ジョン・ノイマイヤーの『レクイエム』を観た。
初演は1991年のザルツブルク音楽祭にさかのぼる。 振り付け、舞台美術、衣装すべてがノイマイヤー。 音楽はモーツァルトの『レクイエム』(KV 626)とグレゴリア聖歌。グレゴリア聖歌で始まって、その後レクイエム一曲ごとにグレゴリア聖歌が続く。レクイエムは生演奏で、グレゴリア聖歌は録音。 ダンサーはグレゴリア聖歌とレクイエムに分かれていて、グレゴリア聖歌で踊っていたひとりは、先日観た『マタイ受難曲』で発見した日本人ダンサー草野洋介!街の中で偶然すれ違うことがあったら絶対にサインをもらいたい。惚れ惚れするような動きを見せてくれたのだ。 前シーズンまでソリストとして活躍していた服部有吉とは、街の中やデパートで何回もすれ違ったことがある。彼は私よりも小柄だったかもしれない。でも舞台の上では不思議と小柄には見えなかった。 先日のマタイでは音楽が録音だったのが「くやしー!!」状態だった。今回レクイエムに限っては生演奏なのでうれしくてたまらなかったのだが、情けないことに「うーん・・・」な結果となってしまった。 録音のグレゴリア聖歌ではほとんど草野洋介の動きしか目に入らなかったから良かったのだが、レクイエムになるやいなや私の目は、オーケスラピットでオケの後ろで歌っている合唱の人々に釘付け。(場所が狭いので窮屈そうでお気の毒だった。)途中でハッと気づいて「あっ、バレエ観に来たんだ!」とあわてて舞台に目をやる始末・・。 ソロ歌手は舞台右手の端に立っていて、私の席(右側のボックス席)からは視界が遮られていて見えないので、ソロが歌い始めるやいなや歌いっぷりを見たいがために思わず立ち上がってしまった私。(私の後ろは壁。)歌がメインでバレエが添え物化していたなんてアホ丸出し・・。 隣りに座ったCCはその日風邪を押して無理して来たのでほとんどしゃべれず、終演後すぐに別れて帰宅した。後日話したら、あの場面での動きはすごかった、すごい勇気のいる動きだ・・等々、言われても舞台が視界に入っていなかった私にはいったいどの場面のことだかさっぱりわからなかった・・(涙)。 CCはより理解を深めるため、私はきちんとバレエを観るためと、互いに異なる目的ではあるが、絶対にもう一回観ようと誓い合った。 CCに会ったのは、彼女が聖歌隊の練習に来なくなって以来だった。年明けに風邪をひいて以来ソプラノの彼女は高い音が出ないと嘆いていた。プロの歌手もお世話になっているという有名な耳鼻咽喉科で診てもらったりもしたものの効果なし。一時はアルトに移ろうと考えていたが、ついにはCすら出ない状態が続いたため、何ヵ月か前から練習には参加していない。 私同様『メサイア』を歌うのをものすごく楽しみにしていたCC。ものごころついて以来何十年と歌ってきた彼女の気持ちを考えると、縫い針を千本飲み込んだかのように胸が痛む。口先だけの同情や慰めの言葉をかけるくらいだったら死んだほうがましなので、練習にはもう出ない・・と語る彼女の言葉に、私は黙って耳を傾けることしかできなかった。 もしも自分が歌えなくなってしまったら・・と想像しただけで、底なしの穴に突き落とされたような絶望的な気分になってしまう。 今はCCの声が絶対に戻るようにとひたすら祈るばかりだ。
by rbhh
| 2007-05-31 06:56
| 音楽
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Comments(4)
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at 2007-06-01 15:48
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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rbhh at 2007-06-03 08:06
鍵さま、こんにちは。
是非ご覧になってくださ〜い!ナマで! 友人のひとりは、バレエ観た後は必ずダイエットしようと決心するそうです。実行しているのかまでは追跡してませんが。。。 でもって、早速ありがとうございます。 近々ということで!
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k-fk at 2007-06-06 21:48
おじゃまします。バレエに関するコメントを寄せてくださり、ありがとうございました。この記事を読むと、rbhhさんすぐれた鑑賞者だなあと思います。なにより音楽に関する造詣が深いのがうらやましいです。ぼくはCDを選ぶときもだいたい『ドビュッシー大好き』とかそんなタイトルのものしか選べない音楽音痴なので、いろいろと教えていただきたいことがたくさんあります。
ノイマイヤーさんは有名なので名前だけは知っているのですが、衣装から美術からすべてこなすなんて、ちょっと考えられません。いつか生で舞台を見てみたいです。
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rbhh at 2007-06-07 06:16
k-fkさん、こんにちは。ご丁寧にコメントありがとうございます。私はバレエを観るのをそっちのけで合唱ばかりに注目してしまうような間抜けな鑑賞者で、恥ずかしい限りです(涙)。私のほうこそk-fkさんから、バレエのことをいろいろ教えていただいて勉強になっています。例の本も早速注文しました!k-fkさんも私も同じ時期にバレエに関心を持った偶然に感謝してます。
ノイマイヤーさんは本当にすごい人です。2年前に60歳だった彼は、自らが振り付けした『マタイ受難曲』でキリスト役を踊ったそうです。キリスト役のことなのか、踊ること全般なのかがあいにく不明なのですが、それが最後だったそうです。来シーズンは彼の地元ハンブルク以外での公演は残念ながらヨーロッパだけのようですが、また日本でも公演があれば是非ご覧ください!
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