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2008年 02月 02日
昨年公開された映画からいくつか。
順不同。思いつくままに・・。 『Iklimler 』 aka 『Climates』 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督 今いちばん注目していて大好きなトルコ人監督ヌリ・ビルゲ・ジェイラン Nuri Bilge Ceylanの新作。監督ご本人と奥様が共演。自作に監督が出演したのはこれが最初のはず。めちゃくちゃカッコ良くて、俳優としてのご本人にもすっかり惚れた。昨年はDVDでも2本(Clouds of May、The Small Town)を観て感動。本作では奥様の演技が忘れられない。顔の表情だけであそこまで深い感情を表すことができるとは・・。 これを観たウィーンの映画館Gartenbauがとってもレトロな雰囲気で、毎日通いたいくらい気に入った。 監督のオフィシャルサイト。 『Import/Export』 ウルリヒ・ザイドル監督(オーストリア人) 昨年ある映画祭でエストニアの映画『Sügisball Autum Ball』を観たときに、主催者がウルリヒ・ザイドル Ulrich Seidlを彷彿させるような作品と説明していて「誰、それ??」状態だった私。そんな矢先にこの『Import/Export』が公開され、監督がそのザイドルなので観た。 胸にグサリグサリと楔を打ち込まれるような作風に「あれ、これに似た映画観たことある!」と突然思い出したのが『Hundstage』。調べてみたら、何年か前に観たこの作品を監督したのがまさにウルリヒ・ザイドル。どうりで似た作風なわけだ。これには邦題があって『ドッグ・デイズ』という。目を背けたくなるような日常のいやーな部分も平気で直視できちゃうこの監督、かなり怖いもの知らず。何回も観たいタイプの作品ではないが、彼の新しい作品が出たら意を決して観るんだろうな・・、そんな予感がします。 『Away from Her』 サラ・ポーリー監督 あのかわいいサラ・ポーリーが監督したというので観た。60代くらいの夫婦の話。アルツハイマーを患い養護施設で生活する妻と、彼女を愛する夫。妻が施設で別の男性と仲良くなるのを見守らなくてはならない夫の気持ちを考えたら、つらくてつらくて胸が張り裂けそうだった。 この作品ではJ.S. バッハの平均律の最初の1曲(BWV 846)が丸ごと使われていた。未確認だがリュート組曲(BWV 995)もか? 列車が走るときの警笛にうっとりした。映画で警笛が聞こえてくるといつもk-fkさんのことを思い出す。 『Auf der anderen Seite』 ファティ・アキン監督 このポスターにひと目惚れ。期待通り素晴らしかった!ファスビンダーの作品でおそらく世界的に知られるドイツ人女優ハンナ・シグラへの監督からの敬愛を強く感じた。彼女の鼻声がかなり苦手なんだけど、そこは目をつぶって耐えた。これ、最初に観たときは、疲れていたので予告編のときに寝ておこうと思って目を閉じていたら、気づいたときにはなんと映画が既に始まっていた!ショック・・。いくら私でも人生初めての経験。映画自体良かったのでまた観に行ったけど、ロングラン中なのでさらにもう一回くらいは観たいものだ。ハンブルク、ブレーメン、イスタンブールと知ってる街が舞台になってるのがうれしい限り。 おそらくピアノを習った人なら必ず練習したであろうJ.S. バッハのメヌエットが使われていた。 おまけ1: 新作ではないが楊德昌監督への追悼の意味で『Yi yi』を観た。封切り当時に観た夏の日を思い出してしんみりした。 当時この映画を紹介してくれたドイツ人の北野ファンが「観ていて、終わってほしくないと思った・・」と言っていた、その気持ちがよーくわかる。 J.S. バッハのトッカータ(BWV 914)が使われていたことを今回発見。 おまけ2: 大好きな川本三郎さんが絶賛していたのでずっと観たいと思っていた、ホ・ジノ監督の『八月のクリスマス』をようやく観られてうれしかった。主役の男性がやたら良い人過ぎて反感を抱いたひねくれ者の私だが、作品全体としては押し付けがましさがなくて良かった。 主役の男性がスクーターに乗っている姿を観るたびに、監督はナンニ・モレッティの『親愛なる日記 Dear Diary』を意識してるのかなぁ・・と思った。どうでもいいことだけど、90年代のモレッティの作品を観ても、どこがいいのかさっぱりわからなかった。笑うべき映画なのかもしれないけど、私にはぜんぜん面白くもなんともなかったのだ。
by rbhh
| 2008-02-02 07:58
| 映画
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Comments(6)
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Nora
at 2008-02-02 13:37
x
こんにちは。
バッハが使われてる映画がどんどん登場して、うれしい悲鳴をあげてます。 わたしも、予告編で発見しました。 東京ではまだ未公開ですが、 「潜水服は蝶の夢を見る」(Le Scaphandre et Le papillon)で、ピアノコンチェルトBWV1056やカンタータBWV156で有名なラルゴが使用されているようです。 もし、ご覧になってたら(あるいはお書きになってたら)ごめんなさい。 お気楽なわたしにはちょっと深刻な内容のようなので、観るかどうかはわかりませんが、とりあえずご報告まで。
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k-fk at 2008-02-04 18:57
こんにちは。
警笛の音で思い出していただけるなんて光栄ですk-fkです。 そろそろ新しい警笛の音を聞きたいと思っていたら『Away from Her』、で聞けるんですね。貴重な情報をありがとうございます。日本では今年公開予定の模様です。 ちなみに私は『八月のクリスマス』日本リメイク版のロケ地に現在、居を構えています……オリジナルもリメイクも観たことはないのですが(笑)
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rbhh at 2008-02-05 07:48
Noraさん、昨年からバッハの使われていた映画について書く書くと口先だけだったので、ようやく義務を果たせて陽のあたる道を歩けます!自業自得ですが、これまでは日陰か夜道しか歩いていませんでした・・・。
貴重な情報ありがとうございます!ご指摘の映画は昨年観たのですが、悲しいことにまったく理解できないフランス語で観たので、ドイツでの公開を今か今かと待っているところです!昨年記事を書きましたが、まったく気づいていなかったのでバッハについては触れていません。よろしければ読んでくださいね。 http://rbhh.exblog.jp/6049585/ あれのサウンドトラックを探すのをすっかり失念していたことをNoraさんのおかげで思い出しました。ありがとうございます!
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rbhh at 2008-02-05 07:56
k-fkさん、こんにちは。実は昨日観た映画でもかすかに警笛が聞こえていたので、すみません、またまた思い出していました、k-fkさんのこと。結構あるんですよね、聞こえてくる映画が。観た作品のタイトルくらいは記録しているので、しばらく前から警笛情報も記録してます。・・・って、マニアックすぎますか?
『八月のクリスマス』のリメイク版があるとは、ぜんぜん知りませんでした!絶対に観てみたいです。北の方にお住まいなんですよね?金沢とか近いんでしたっけ?今度日本に行ったら絶対に金沢に行くって心に決めているのです。・・・すみません、完全な余談でした。
おはようございます。
バッハの音楽が使われてる映画を、また発見したので、ご報告させていただきます。 「素敵な歌と舟はゆく」(イオセリアーニ監督作品)、です。 わたしは、この監督についてはまったく知らず、まだ2作しか観ていないのですが、すっかり心を奪われてしまいました。 rbhhさんもお好きだとうれしいのですが。 もし、またすでに、この監督(やこの作品)について、記事をお書きになってらっしゃったら、ぜひ教えてください。 (今回はけっこう探しましたが、発見するにはいたりませんでした。) それから、ちがう記事に関することで恐縮ですが、ライプツィヒの美術館の新しい記事、とても感銘を受けました。 「死の島」、「奥の間」に置かれているのですか。すばらしい。「奥の間」にあるのがこんなにもふさわしい作品も、めずらしいような気がします。
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rbhh at 2008-04-26 14:41
Noraさんへ。
イオセリアー二はいいですよね!『月曜日に乾杯!』好きでした。あのおとぼけ感覚がたまらないです。Noraさんがご覧になった作品を観る機会に恵まれていません(泣)。いつか観られるよう運に身を任せてみたいと思います。この監督についてブログで書いたことはないはずです。探すの大変でしたか・・? 2つのヴァイオリンのための協奏曲いいですよね。早速聴きたくなりました!ご紹介本当にありがとうございます。 Noraさんも『死の島』お好きですか?どうしても福永武彦のことを考えてしまいます・・・。
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