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2008年 10月 19日
オランダのクレーラー・ミュラー美術館 Kröller-Müller Museumへ行った。アムステルダム中央駅からは、電車とバスを乗り継いで2時間半近くかかった。
昔オランダ在住の人からいかに素晴しい美術館かを教えてもらって以来憧れていたので、9年越しの願いがようやく叶ったことになる。その人が「自転車で回ると気持ちいい」と言ってた意味が、行ってみてようやくわかった。 バスを降りて田舎独特の匂いに包まれながら延々と歩いて到着したのは国立公園の入り口。入り口脇にたくさん停まっている自転車を借りていざ出発!たまたま前を行く二人連れがいたので「美術館に行くに違いない!」と目星を付けてひたすら後を追った。あの人たちがいなかったら、一生美術館に到着しなかったのではないか?というくらいひと気のまったくない荒れ地を延々と走ってようやく入り口らしきものが見えたときはほっと胸をなで下ろした。それくらい広大な公園の中にこの美術館はある。 1938年にオープンしたというので今年で70周年。ゴッホのコレクションがものすごく有名だが、行ってみたら私にとっての大発見があった! この作品、ブランクーシのThe beginning of the world (1924)は、大好きな日野啓三の『砂丘が動くように』で視覚障害者の女性が作る卵型の陶器にかなり近いはず。 これを発見して、あまりにも感動したので他の作品はどうでも良くなってしまったんだけど、せっかくなので野外にある彫刻公園もゆっくりさまよった。 この美術館はドイツ生まれのヘレーネ・ミューラー Helene Kröller-Müllerという女性による収集作品が中心となっている。夫のアントン・クレーラーはヘレーネの父親の事業を継いで成功を収め大富豪となったものの、富豪の妻としては満足感が得られなかった活発なヘレーネは、娘が美術史の講習を受けた教師との出会いがきっかけとなって、自分の人生の意味を芸術に見いだすようになり収集を始めた。・・・と美術館で入手した本に書かれていた。 美術館では、地味な風景画にもかかわらず妙に惹かれて、しばらく動けないくらい見入ってしまった作品があった。 帰宅してから調べたら、Paul Gabriël (1828 - 1903)によるその作品 Landscape with a trainはヘレーネが最初に購入した作品だったことがわかり驚いた。 この作品に対するヘレーネの強烈な思いが込められているので、見る者に強く訴えかけてくるものがあったんじゃないか・・、そんな気がしている。
by rbhh
| 2008-10-19 00:52
| 美術
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