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2008年 10月 24日
コーエン兄弟の新作『Burn After Reading』を観た。前作『No Country for old men』より、こういう小粒でほのかに笑わせてくれる作品のほうが好き。面白かった~。
最後は「えっ、こんなんでいいの?!」だったんだけど、観てからあれこれ考えているうちに行き着いた答えは「本人にとっては大変な一大事でも、他人からしたら取るに足らないことがほとんどだ」。 だからこそ目の前のささいなことに振り回されずに、目線を上のほうに持って行って、何事も大らかに考えたらいいのだなとしみじみ思った。そう思うと、昔だったら憂鬱な気持ちをひきずっていた日常のささいな出来事がいちいち気にならなくなって、精神状態が極めて安定して幸せ倍増だ。 ダルデンヌ兄弟の新作『 Le Silence de Lorna 』 aka 『Lorna's Silence』も観た。 この作品の存在をまったく知らなかったので、見逃す寸前で危なかった・・。当然のことながら実に素晴しかった。ベルギー国籍を取るためにジャンキーと偽造結婚したアルバニア人女性ロルナが主役。ジャンキー役は前作で若くして父親になった人を演じていた人なんだけど、激やせしていたので、別人に見えて本当に彼なのかちょっと自信なかった。 もう何年も前にドイツに滞在するビザを得るためにドイツ人男性と結婚したとハッキリ言っていた日本人女性がいてびっくりしたことを思い出した。人づてにふたりは別れたと聞いたけど、女性が永久ビザを取得したからなのか、仲が悪くなったからなのか理由は知らない。 映画館を出ようとしたら、同じ映画を観たばかりの合唱仲間のひとりにばったり会った。彼女の感想は「重くて厳しい現実だ」。私は最後に流れるベートーベンのピアノソナタ第32番の2楽章の温かさに包まれて、人間の力強さと将来への希望を強く感じていたので、人によって感じ方はそれぞれなんだなぁと改めて思った。 その後思い出したのがルーマニアを舞台とした『4 Months, 3 Weeks & 2 Days』。あの映画でも厳しい現実を目の前に突きつけられてがっくりした。観た後しばらく、あの映画の良さとはいったい何なのか考えていたんだけどなぜか見つからなかった。 ダルデンヌ兄弟も厳しい現実をありのままに提示するんだけど何か違う。彼らは厳しい現実を他人事として捉えてはいない。厳しい現実に直面した人々に寄り添っており、どの作品でも彼らの愛情を強く感じる。『Lorna's Silence』を観た後も、深い愛情そして最後に流れるピアノソナタを作ったベートーベンの誠実さと優しさに身も心も包まれて家路に着くことができた。 それに反して『4 Months, 3 Weeks & 2 Days』には愛情が感じられなかったんだな・・と今頃になって気がついた。
by rbhh
| 2008-10-24 01:38
| 映画
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Comments(2)
コーエン兄弟の新作がもう公開!?!実は前作も未見の私です・・・
このポスター(?)いいですねぇ!しかもキャスティングもいい!! ティルダ・スウィンドンが特に気になります。 rbさんがおっしゃっていた、自分には一大事だが他人から見たら些細なこと・・本当にそうですね。私も小さなことにもクヨクヨしてしまうことがあるので、自分のことを言われているようです!! ダルデンヌ兄弟の新作も非常に楽しみです!
Commented
by
rbhh at 2008-11-12 02:34
ワカさんへ。
お返事が遅くなってすみません。 1年の間に彼らの新作2本も観られるなんて、私もものすごく驚きました!ポスターに書かれている出演者名に惹かれて観ることにしたのですが、監督がコーエン兄弟だとは観るまで気づいていませんでした。。。ティルダ・スウィントンとジョン・マルコヴィチが夫婦でいい組み合わせでした。 やっぱりちょっとしたことでクヨクヨってありますよね。私も同じです。お互い、あんまりクヨクヨしないようにしましょうね!
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