カテゴリ
タグ
Link
検索
以前の記事
2022年 08月 2022年 06月 2022年 01月 2021年 07月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 05月 2019年 10月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2015年 01月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 06月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 09月 2011年 07月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 最新のコメント
|
2009年 06月 08日
日本映画の新作をいくつか観た。毎年楽しみにしている日本映画祭で。・・といいつつ、なぜか昨年は何も観なかったので、今年はその反動で(?)結構頑張った。
『純喫茶磯辺』 吉田惠輔監督 記念すべき第10回日本映画祭のオープニングを飾った作品。お父さんと娘、そして別れて暮らす母親の関係の描き方が良かった。その他の登場人物も実にユニークで笑った。知ってる俳優は北野作品で活躍のダンカンだけだったのは悲しかった。作家らしき人はオダギリジョーに違いないと思っていたけど違っていた模様・・。監督の温かい視線が感じられて、この作品すごく気に入った。「とりあえずビール」という言葉は日本では挨拶代わりなのだろうか? 開始直前にあこがれの草野洋介さんが入って来たのをめざとく見つけてボーッと見とれてたら、隣りのMから、呆れた冷ややかな視線を投げつけられた。もちろん気づかないフリしてかわした。 『クローンは故郷をめざす』 中嶋莞爾監督 ヴェンダースがエグゼクティブ・プロディューサーで、当日現れるということだったので観ることにしたんだけど、仕事が終わらなくて着いた時にはもう上映が始まってた・・。終わってからキョロキョロしたけど、ご本人は見当たらず・・。会場はガラガラ、かつ観客はいかにもオタクばかりで思わず目をそらした。 作品は苦手なタイプかと思って期待していなかったんだけど、これが良かった!こういうふうに比較するのは失礼だとは思うけど、タルコフスキーの世界が再現されていると思った。父親の不在、風景(ストーカーとか鏡を思い出した。)などに。詩的で素敵な作品だった。主役の人は仲村トオルだと思っていたんだけど、違っていた模様。目の感じとかそっくりだったんだけどな。 『愛のむきだし』 園子温監督 4時間近いのでどうしようか迷ったけど挑戦してみた。途中トイレ休憩が入ったけど、意外やあっという間だった。キリスト教と新興宗教とをコミカルに描いていてこれが実に面白かった。これの原作って漫画なのかな?知らないけど・・。高校生役の男と女をはじめとする登場人物の動きが漫画的だったのだ。盗撮の場面が特に素晴しくて笑いに笑った。女子高生役の人が深田恭子に似てたけど、たぶん別人。神父役は森本レオだと思ってたけどこれも違う人だったみたい。 この森本レオ似の人が食事の時に持ち上げたお椀の底に値札が貼り付いたままだった気がするんだけど、見間違いだろうか?確認したくてたまらない。 『クワイエットルームにようこそ』 松尾スズキ監督 題名からして明るくて楽しい映画だと思い込んでいたら、意外や女子専用精神科病棟での14日間を描いた作品だった。現代の名女優、蒼井優が出ていた!拒食症(だったはず)のド派手な人、最初は誰だかわからなかったんだけど、なんと大竹しのぶ。不老なのでびっくりした。個性豊かな患者たちに加えて看護婦や医者も面白いキャラがそろっていて、重いテーマなんだけどさりげない優しさを感じて気に入った。重症の拒食症役の人が演奏していたのはJ.S.バッハのイギリス組曲だったはず。看護婦役のひとりの芸名は「りょう」。これって野球のイチローの真似してるのだろうか?どっちが先に取り入れたのか知らないけど・・・。これ観た人はみんなそうじゃないかと思うけど、私もウィノナ・ライダーとアンジェリーナ・ジョリーが出てた『17歳のカルテ』を思い出してまた観たくなった。 『THE CODE/暗号』 林海象監督 昔から興味があったこの監督の作品をようやく観ることができた。めちゃくちゃ気に入った。探偵たちが個性豊かで、今回の主役は暗号を解く専門家。高貴な感じの人だと思っていたら、歌舞伎の人だった。その相手役が中国人の女の人で、やっぱり中国人はアグネス・チャンに似てるな・・と持っていたら、なっなんと日本人の女優が中国人に化けていたのでショック!上海駐在の探偵は『純喫茶磯辺』でしつこく「ボクは熊本の出身」と繰り返していた、アゴと舌足らずのしゃべり方にやたら特徴のある人だった。センスあふれる素晴しいエンターテイメント作品で、林監督の他の作品も是非とも観てみたいと切に思う。 『エンプティ・ブルー』 帆根川廣監督 映画祭実行委員の人の説明によると、ものすごく少人数で撮影したらしい。主役の男の人の雰囲気が知ってる人に似てた。現実なのか夢なのか途中でわからなくなりかけたけど、後半に謎解き的な展開になって良かった。左利き用のギターとか、プリンとか彼の優しさをさりげなく描いているところも気に入った。使われていた日本の音楽も映像に合っていて印象に残っている。 映画祭オープニングこそ9割以上は席埋まっていたんだけど、それ以外の上映はガラガラ。自分も含めてなんだけど、観客はいかにも映画オタクみたいな人ばかり。やっぱり日本映画を観ようなんていうドイツ人は少数派なのかもしれない。日本人もオープニングには総領事を初めたくさん見かけたけど、それ以外の作品ではゼロか片手で数えられる程度。なぜこんなに少ないの? ドイツ人観客は10代とか20代くらいの若者が主流って感じ。日本語教師をやってる円ちゃんによると、昔のドイツ人生徒は漫画とかアニメに興味がある人が多かったらしいんだけど、今はJポップファンが主流だそう。Jポップという言葉の意味を円ちゃんも私もわかってなくて、私なりの解釈だと日本で流行の歌謡曲とか演歌の今風の呼び名なんだけどそれでいいの? オープニングを含め何回か叫びを見かけた。叫びは頭のてっぺんから爪先までシネフィルの固まりって感じのドイツ人。いろいろな映画館で見かけるうちに、ムンクの有名な『叫び』の人にそっくりなので「叫び」と名付けた(本人は知らない)。叫びはあのムンクの作品のモデルになった人の子孫に違いないと私はにらんでいる。本当にそっくりなのだ。 叫びを映画館で見かけると、なんとなくいや〜な気分になる。何年も前に大島渚監督の『少年』を観たときは隣の席に座られたので、叫びに背中を向けるようにして思いっきり体を離した(・・といっても限界があったけど)。侯孝賢やマヤ・デレンの特集にも出没していた等々、叫びとの遭遇は何年たっても記憶に刻み込まれている。 叫びはいっつも黒っぽい服・・というかいつも同じ服着てる気がする。頭の中には映画のことしかないんだろうな・・、ああいう人は。
by rbhh
| 2009-06-08 07:53
| 映画
|
Comments(8)
Commented
at 2009-06-09 21:18
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
nyankoronica at 2009-06-09 21:51
すごく興味深い記事でした。J-POPは、rbhhさんの解釈であっていると思います。歌謡曲や昔だとニューミュージックって言われた音楽が根底にあって、それに日本人が得意とする輸入&加工で、ちょっと色づけした音楽ってところでしょうか。日本のポップカルチャーってところなのかもしれませんけど、日本にいる限りだと、メディアに登場する機会が多いってのと比例している気はします。だから、上記の映画とJ-POPは、結びつくのかと考えると・・・映画がずいぶん高度な気がします(笑)。
最近園子温監督は非常に好きでして、『愛のむきだし』はまだ観ていないのですけど、『紀子の食卓』って映画は、破壊的でとても素晴らしかったです。ぜひ観てみます!。『クワイエットルームにようこそ』は、僕の蒼井優を見に観たのですけど、これも素晴らしい映画でした。大竹しのぶが相変わらずでした。話は全然関係ないですけど、この間たまたま「いいとも!」見ましたら大竹しのぶが出てまして、この映画の監督につないでました(笑)。他のはまだ観てませんが、とても興味持ちました。 この間『重力ピエロ』観ました。出来は良かったと思います。岡田将生君は、かなり売り出し中のようです。
Commented
by
yaliusat
at 2009-06-10 02:55
x
『愛のむきだし』は近年の日本映画では屈指の力作として、映画好きの間では評判の作品ですね。今、大分でも上映してますけど、ぼくは観にいく暇がない気が…。シクシクです。
ところで、先日ある電気屋のDVDコーナーで、rbhhさんのお好きな“Napoleon Dynamite”(邦題「バス男」)の未開封売れ残りDVDが300円で売ってるのを見ました。もしご入用でしたら当方までご連絡くださいませ。って、業務連絡でスイマセン。
Commented
by
rbhh at 2009-06-10 06:59
鍵さんへ。
お久しぶりです。わざわざコメントありがとうございます。お元気そうで何よりです。とっても安心しました。こちらは頭の中は無なので、修理すら出来ません。ホントです。 この世にはずいぶん心の狭い人がいるのですね。そんなことで腹を立てるなんて・・・。無視するのが一番とは思いますが、でも私も同じようにいろいろ考えてしまうかもしれません。純白さは大切にすべきだと思います。私は真っ黒で恥ずかしい限りです。
Commented
by
rbhh at 2009-06-10 07:07
nyankoさんへ。
J-POPって、カタカナではなくて横文字で書くんですね。勉強になりました!J-POPが日本国外まで広まっていることに私はかなり感動しました。歌詞はおそらく日本語ですよね?それとも英語で歌っている人もいるとか?私が勝手に想像するにはJ-POPを通してドイツ人の若者は日本のカルチャーにも興味を持って映画も観てるんじゃないかという気がします。どうかな? 園子温監督のセンス気に入ったので他の作品も絶対に観たいです。『愛のむきだし』お勧めですよ〜。『クワイエットルームにようこそ』というタイトルはnyankoさんのブログで見かけた記憶があったので、何を観ようかと検討してた時に即決でした。あれの主役の人がすごく美人で「これがかの藤原紀香か?」と思っていたら別の人でした。 『重力ピエロ』は絶対に観たいんですよね。あの本を偶然手にして伊坂幸太郎のこと知ったので。原作でゴダールについての引用とかあったと記憶しているので、映画はどうやって表現しているのか気になるのです。
Commented
by
rbhh at 2009-06-10 07:11
yaliusatさんへ。
『愛のむきだし』は日本でも話題をさらっているんですね。やっぱりそうですよね。あのパワーは素晴しかったです!でもご覧になれないなんて本当に残念ですね。あれはチマチマDVDなんかで観るもんじゃないですよ〜。 DVDのことお知らせありがとうございます。300円という値段が許せないですが・・・。安過ぎです!(怒)。お心遣いとってもうれしいです。あれはドイツで公開されなかったので、DVDを購入して観たので持ってます!
うわ〜、たくさんご覧になりましたね!日本にいる私なのに、観ていないものばかりです。『愛のむきだし』は、とても評判が良かったので絶対に観ようと思っていたのに、見逃してしまった作品です。なんとかして観ます。
ところでドイツの若者がJ-POP好きだとは…意外です。歌詞は基本的に日本語ですが、ところどころ英語が混じったりもします。そういうの、どう感じているんでしょうね〜ぜひとも具体的に感想(と好きなバンド?歌手?)を聞いてみたいものです。 関係ありませんが、先日、日本のテレビ番組(スマスマ)にネーナが出ていて懐かしい気持ちになりました。まだ活動していたんですね。 それと、『叫び』に似た人とは…!!そちらも物陰から見てみたいです。夕暮れ時、橋の上で出会いたくはないですが。
Commented
by
rbhh at 2009-06-11 06:34
ikoさんへ。
この機会を逃したら次はいつ日本映画を観られるかわからないので、ちょっと無理してしまいました・・。やっぱり『愛のむきだし』は評判いいんですね。東京ではもう上映終わってしまったのですか?絶対に観てくださいね!!また夏あたりに突然どこかで上映したりして?! ドイツ人がJ-POP聴いてる理由がさっぱりですよね。。機会があったら生徒さんに対面させてもらって話を聞いてみたいものです。うん、面白そうですね!ネーナは今も健在みたいですね。あの人見ると「わき毛ふさふさ」を思い出してしまいます。。。 叫びをikoさんにご紹介できる日がやって来るといいのですが。。彼を見かけると死神に会ったような気分になってしまうんです。。
|
ファン申請 |
||