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2011年 05月 18日
J.S. バッハの『ロ短調ミサ曲』を久しぶりに聴いた。場所はロンドンのSt. John's, Smith Square。
Lufthansa Festival of Baroque Musicという毎年開催されている音楽祭のオープニングで、フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、1970年に結成されたコレギウム・ヴォカーレ・ゲントによる演奏。 合唱はバス4人、テノール4人、アルト(女性1人、男性3人)、ソプラノ1が3人、ソプラノ2が3人という構成。うち5人はソロも担当。 ソプラノのDorothee Mields、バスのPeter Kooijはかなり有名な人だと隣りの席の人が教えてくれた。Peter Kooijは日本の大学で教鞭を取っているとか? ヘレヴェッヘのCDは何枚か持ってるけど生は初めて。気難しそうな人というイメージがあったんだけど、パジャマ系の衣装でちょっとお腹が出ていて、軽い足取りで舞台に現れる姿が、気さくなおっさんという感じで、ひと目で好感を持った。 合唱の人たちの楽譜はバラバラで、もし私が指揮者だったら見かけ重視で絶対黒のカバーかけろって命令するだろうな・・・、ヘレヴェッヘは見かけなんか気にしない中身重視の人なのかな・・・なんて考えた。 予想していた通りのキビキビとしたテンポで始まった途端に涙が溢れ出て来た。何度聴いてもこの曲は特別。前半で特に楽しみにしていた、バスのアリアQuoniam tu solus sanctusのホルンにしびれた。続くCum Sancto Spirituでまた涙、涙であっという間に前半終了。 アルトの男性ひとりはまったく楽譜なしで歌っていたし、その隣りのテノールの人も楽譜は持っているんだけどぜんぜん見ていなくて、Cum Sancto SpirituやHosannaなどノリの良い曲では楽譜を手放し、文字通り全身を使って歌っていた姿が忘れられない。歌うことが幸せで幸せでたまらないのがひしひしと伝わって来た。 後半はアーノンクールの時と同じくSanctusの前に配置換えがあった。バスが真ん中に陣取って左右にテノール、アルト、ソプラノと続く。Sanctusを早く聴きたくてたまらない私は、配置換えにかかる時間が異常に長く感じられてイライラ。普段イライラすることなんて絶対にないのに。。。 最後のDona nobis pacemはかなり速いテンポで、あれれ・・・という間にあっけなく終わってしまった。終わった後のあっさり度には笑った。曲が終わるとほぼ同時にさっさと腕を下ろし、譜面台の楽譜をパタンと閉じる姿が「ハイ、おしまいねっ!」と元気に声を出しているように見えて面白かったのだ。 それにしても、Dona nobis pacemのあの速さは「早く終わらせて帰ろうぜー!」などと考えながら指揮しているのではないかと勘ぐったくらい。隣りの席の人も「もうちょっとゆっくりしてもらいたかったね」と同じご意見だった。好きな曲が終わりに近づくことほど悲しいことはないので、できる限りゆっくり演奏して終わりまでの時間を引き延ばしてもらえると個人的にうれしいんだけど・・・。 ヘレヴェッへの指揮棒を使わずに指揮をしている姿が、まるで8本足のタコの動きのようだったのが忘れられない。 何回目かのカーテンコールでは前半に出たきりのホルン奏者も現れ拍手大喝采だった。 そういえば、隣りの席の年配のご夫婦らしきふたりは、合唱の楽譜持参だった。演奏中ずっとふたりで見ていたのかは観察できなかったが。。。楽譜見ながら聴くのって何か意味あるのかな? この演奏はBBCで生中継されたそうで、1週間ほどネット上で聴けるらしく、毎朝毎晩聴いている。 翌日は同じ場所でThe English Concertによる演奏を聴いた。 Handel Suite from Almira Reincken Sonata No.1 (from Hortus Musicus) Telemann Concerto Polonaise in B flat major Becker Paduana Bach Triple Concerto for flute, violin, harpsichord and strings, BWV1044 Reinckenでは眠りかけたけど、それ以外の初めて聴く曲すべてが楽しかった。終わってから客席でぼーっとしていたら、舞台の片付けが始まりものすごいおじいさんが作業しているので、ボランティアで参加しているのか・・・などと思っていたら、なんとグスタフ・レオンハルトだった!!! よくよく観察していたら、その日使われたハープシコードを会場から運び出す作業をしていた。ひょっとしたら彼自身の楽器だったのだろうか?その翌日にはレオンハルトの演奏が予定されていたんだけど、帰宅日に重なるので行けなかったのが残念。 せっかく目の前にいらっしゃったんだから声を掛けてみれば良かったなとちょっと悔やんでいる。83歳らしいけど、よぼよぼにはほど遠い紳士で見惚れてしまいました。
by rbhh
| 2011-05-18 06:59
| 音楽
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Comments(2)
Commented
by
toramutti at 2011-05-20 00:45
Peter Kooijは鈴木氏のところでバスソロを歌っています。彼らのh-mollを数年前にAnsbachで聴きました。
また歌いたいです、Kantorに歌う予定ないの、って聴いたら、全く予定ない、って。。。
Commented
by
rbhh at 2011-07-26 06:09
虎ママさんへ。
返信が遅くなってすみません。Peter Kooijさんはそうだったんですか!虎ママさんが、BCJのh-moll Messeをお聴きになったときの記事、今でも覚えてますよ。私もまた歌いたくて歌いたくてうずうずしてますよ。。。
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