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2006年 07月 10日
かれこれ1年以上観たい観たいと思い続けていたアルノー・デプレシャンの『キングス&クイーン/Rois et Reine/Kings & Queen』をようやく観た。
考えただけで、怒りのあまりにはらわたが煮えくり返ってしまうのだが、ドイツではこの映画は公開されていない!(1年ほど前にベルリンのフランス映画週間という行事で1、2回上映はされたことは今でもしっかり覚えている。行けなくてものすごく悔しかったのだ。)お隣のオーストリアやスイスではちゃんと公開されていて(どうしても観たかったので、さんざん調べまくった。)、はるばる観に行こうかと迷っていたけど、あいにく都合がつかなかった(涙)。 最近になってmittaさんのブログで日本でご覧になったとの記事を目にして(観る前に読むのはまずいので、記事は一瞬見ただけで読まずにすぐに目をつぶってしまった。)、一気に頭に血が上ってしまい、思わず「死ぬほど観たい〜!」とヒステリーを起こしてしまった。 その翌日のこと。昼休みに会社を抜け出して、借りてたDVDを図書館に返却に行った。返却だけしてすぐに会社に戻るつもりだったのだけれど、せっかくだから借りたいDVDがあるかどうか見て行くかと思い直して、DVDコーナーに行った途端に目に飛び込んで来たのがなんと『Kings & Queen』!感動のあまり気絶寸前だった。これはもうヒステリー効果の賜物以外の何ものでもないと私は固く信じている。普段ヒステリーとは全く無縁なので、というかヒステリーなんて起こしたことがないので、たまに起こすと効果があるに違いない。 ・・・前置きが異常に長くなってしまった。映画は期待通りに素晴らしかった! veroniqueさんがあらすじを含めた素晴らしい記事をお書きになっていらっしゃるので、あらすじは省略。 エマニュエル・ドゥヴォスが演じるノラ(この名前を聞くとどうしても野良猫を想像してしまう・・。)と大好きなマチュー・アマルリックが演じるイスマエルがストーリーの中心。エマニュエル・ドゥヴォスは顔の作りが大きくて演歌歌手系と私は思っているのだが、あの繊細な声がたまらなく好き。あれが野太い声だったら映画の雰囲気丸つぶれだと思う。 そのノラが10歳の息子エリアスに会いに行く場面で使われているのが、ラヴェルの『亡き王女のためのパバーヌ』。日本に住んでいた頃好きでよく聴いていたので、とても懐かしい気持ちになった。いい曲だ。 誰もが悲しみや苦しみをかかえながらも懸命に生きている姿が本当に美しい。ノラが亡くなった夫と再会する場面も実に良かったし、その他にもいい場面であふれていたのだが、今思い出しただけでも涙が吹き出してしまうのがエピローグ。観終わってからmittaさんの記事を読ませていただいたら、なんと同じ部分のことが書かれていてものすごく驚いてしまった。 本当に素晴らしかった。あのエピローグが始まった途端に涙が溢れ出て止まらなくなってしまった。嗚咽を上げてしまったくらいだ。イスマエルとエリアスの会話や動き、表情が深く、強く胸を打つのだ。映画が終わってからも、しばらく声を上げてわーわー泣き続けてしまった。デプレシャンは人間の持つ優しさをよくわかっているし、とても大切にしている人なんだとひしひしと感じた。 やっぱり物事にはいい面と悪い面と両方があるんだなとつくづく思う。映画館でこの映画を観ていたら、ここまで思う存分泣くことは出来なかったんだから、うちで観られて本当に良かった。かつてデプレシャンの存在を教えてくれたmittaさんにはとっても感謝してます! 関連サイト
by rbhh
| 2006-07-10 01:15
| 映画
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Comments(9)
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mistymont at 2006-07-10 12:00
こんにちは。お久しぶりです。私もこの映画大大大好きです。いつの日か、rbhhさんにも映画館で観られる日が来ますように。大スクリーンで観ると感動が倍増すること請け合いです!
ああ、これを読んでいるうちに、また観たくなってきました・・・。
私もこの作品、フランス語で見て、セリフが良く分かってない所がたくさんあるので、日本語のDVDが欲しいと思ってる所です。
デプレシャンも良いのですが、私はやっぱりマチュー・アマルリックの才能に注目してます。彼は俳優としてではなく、監督としても凄いなぁと思いますよ。
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Q太郎ママ
at 2006-07-12 00:33
x
上の文章・・・彼は俳優としてではなく→俳優以上に、監督としても凄い仕事をすると思います・・・の間違いですね。もちろん俳優としても大好きですよ。
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rbhh at 2006-07-14 04:40
>mistymontさん、こんばんは。
やっぱり、mistymontさんもこの映画お好きですか〜!うれしいです〜!大きなスクリーンで観ないことには、本当に観た気がしないですよね・・。調べてみたら、今月末にウィーンまで行けば、屋外上映ですが大スクリーンで観られるみたいです。でも行けないので悲しいです(涙)・・。何回でも観たくなるほど素晴らしい映画ですよね!!
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rbhh at 2006-07-14 04:41
>Q太郎ママさん、こんばんは。
私は英語字幕で観たので、全部は理解してません・・。日本語字幕でも観てみたいですよね、確かに。 マチュー・アマルリックはいくつか監督作品があるんですね。Q太郎ママさんは何かご覧になりましたか?彼のこと好きじゃない女性はいないんじゃないかなって気がします。とっても魅力ある人なので、私も大好きでたまりません!!!
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veronique7 at 2006-07-16 23:19
rbhhさん、こんにちは。
blogいつも読んでくださってありがとうございます。 昨日もマチュー・アマルリックいいよね~!!!という会話を友達としたところです。 この映画、最初と最後の画面の光の使い方がとてもきれいでしたね。 印象に残っています。 mistymontさんのblogを拝見したら、シャンテ・シネで映画祭がある そうなので、この夏はせっせと通おうと思っているところです。
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rbhh at 2006-07-18 06:24
>veroniqueさん、こんばんは。
やっぱりマチュー・アマルリック最高ですよね〜!! 本当にあの柔らかい光は素晴らしかったです。最初のシーンからすっかりノックダウン状態でした。今思い出しただけでもうっとりしてしまいます。ところで、数多くの映画ファンからシャンテのことを聞いていましたが、私、昨年初めて行きました。ゴダールの『アワーミュージック』を観たのです!せっせと通えるveroniqueさんがうらやましいです!!!ブログで感想を是非書いてくださいませ。楽しみにしていますよ〜。
rbさま、遅ればせながら私も、この映画観ました。しかも初デプレシャンでした。
なかなか一言で表せないのですが、すごく良かったです。rbさんの書いていらっしゃるように、エピローグ素晴らしいですね・・・人と人とが対等に向き合う姿が心にしみました。 話は変わりますが、私はものすごく!外国語が苦手なので、rbさんがドイツ語や英語で映画をご覧になっているのに憧れてしまいます。これからもたくさん素晴らしい作品を紹介してくださいね。
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rbhh at 2007-02-13 00:07
ikoさん、こんにちは。
とっても感激してます。ikoさんもこの作品ご覧になって、しかも感想まで教えていただけるなんて・・・。うれしくてたまりません。ありがとうございます!あのエピローグを思い出しただけで、いてもたってもいられなくなってしまいます。・・・たちまち目が湿っぽくなってきましたよ〜。 ドイツではオゾンやシャブロルあたりは新作を上映するのですが、デプレシャンの作品は公開されたことがない(あるいは私が気づいていない)ので、私は彼の存在すらずっと知らなかったんです。教えてくれた人は一生の恩人だと思っていますので、恩人にもikoさんがこの映画を気に入ったこと報告しておきますね。 思い切って告白しますが、私も外国語がものすごく苦手で日夜苦労しています。外国語の映画を観てわかったつもりになっているだけです。実に恐ろしいことです・・。 今後も気合いを入れて映画の記事書いてみますね!
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