先月
ベルリンフィルの演奏にすっかり打ちのめされた翌日、ドイツ人女性アーティスト、レベッカ・ホーン(1944 -)の
回顧展を見た。場所はベルリンの
Martin-Gropius-Bau。
彼女の作品は、
地元の美術館や、
ボン美術館にもあるので、行くと必ずと言っていいほど見ている。地元にある作品は、いくつものタイプライター(死語?!)を使った音がにぎやかなインスタレーションで、とても気に入っている。
今回の回顧展で一番印象深かったのは、この大きな作品。
宇宙を感じた。
Das Universum in einer Perle
美術館を出てから、近くをふらふら歩いてみたら、かつて東西ベルリンを分け隔てていた壁が残っていた。わざわざ残していたとは、ぜんぜん知らなかった。
その昔、壁で東西に分かれていた頃に初めてベルリンを訪れて、この美術館に寄ったことがあったのを思い出した。いったい何の展覧会を見たのかはぜんぜん記憶にないのだが、美術館近くの壁のそばを歩いていて、ベルリンって変な街だよなぁ・・・と、奇妙な気分だったのはよく覚えている。空気が異様に張りつめていたのだ。