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2007年 01月 31日
映画館でこのスチル写真を目にした途端に心臓が止まりそうになった。 以来、封切りを心待ちにしていた『Paris, je t'aime』を観た。 オリヴィエ・アサイヤス、イザベル・コヘット、ヴァルテル・サレス、ガス・ヴァン・サント、諏訪敦彦など豪華メンバーが、パリを舞台に愛をテーマとして撮った短編18本を寄せ集めた作品。 一番好きなのは当然のことながら、コーエン兄弟監督、スティーブ・ブシェミ出演の『Tuileries』。画面の半分以上を占めるくらいアップになった、あの不安だらけのブシェミさまの表情に悩殺された。彼の魅力が炸裂していたし、ダサいセーターが渋くて、ブシェミさまに惚れ直した。 去年観た『Perfume』は期待はずれだったトム・ティクヴァが監督、ナタリー・ポートマンと視覚障害者の青年が出演の『Faubourg Saint-Denis』も良かった。『ラン・ローラ・ラン』を思い出させるスピード感がたまらない。 アメリカ人の中年女がひとりで観光している『14ème arrondissement』は、特にラストの彼女の表情がとっても素晴らしくて胸がいっぱい。監督はいったい誰だったのかと調べたら、どこがいいのかまったく理解できなかった『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペインだった。『サイドウェイ』でがっかりしたからといって、すぐに監督を嫌いになった私は愚か者だと反省した。 そして、フレデリック・オービュルタンとジェラール・ドパルデューが監督した、ジーナ・ローランズとベン・ギャザラが演じる老夫婦のストーリー『Quartier Latin』が最高だった。やっぱりジーナ・ローランズは粋でかっこいい!!!ため息が出るくらい。 他にはエミリー・モーティマーや、『そして、ひと粒のひかり』での演技が素晴らしかったカタリーナ・サンディノ・モレノも出ていて、ふたりとも魅力にあふれていた。
by rbhh
| 2007-01-31 07:17
| 映画
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Comments(23)
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kawazukiyoshi at 2007-01-31 13:26
パリの地下鉄。
音楽もやっているね。 パリ また行きたくなっちゃった。
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tnk_atk at 2007-02-01 00:36
お久しぶりです、こんにちは。
今年は個人的には映画をもっと見るのが目標なんですが・・・ rbhhさんが紹介されている映画は、どれを読ませてもらってもほんとに面白そうに思えてとても参考になります。rbhhさんの映画知識がとても豊富なので、出演者や監督の話などいろいろリンクしてるし。 これも見ようとおもいます・・・ これは、オムニバスだからフランス語オンリーじゃないんですよね?
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rbhh at 2007-02-01 08:45
kawayukiyoshiさん、こんにちは。
地下鉄に音楽と来れば、ベッソンの『Subway』という名作もありましたね。私も今すぐにでもパリに行きたいです。
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rbhh at 2007-02-01 08:46
tnk_atkさん、こんにちは。
映画、たくさんご覧になれるといいですね!スイスのほうが絶対にドイツより上映作品数が多い気がしますので、うらやましいですよ〜。(隣りの芝生が青く見えてる可能性もわずかながらありますが・・・) この映画では、英語を話してる人が多かったです。アメリカ人の中年女が一生懸命(?)フランス語を話してるのは可愛かったですよ・・・。 私の今年の目標は、スイスに行くことです!
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tahtijapan at 2007-02-01 23:01
わ~い!わ~い!わ~~~い!!
何で一人で小躍りしているかというと、今こちら↑を読ませて頂いて ある二つのことを発見したから! 上の写真を見て、すぐさま「ブシェミ!!!」と思って読み進んでいったら やっぱりブシェミ様でした すごいわ、私 好きなものにはズームが利く私の目 あと、サイドウェイ、私も苦手ーーーーー!!!わーい! かなり評判が良かったので、期待してみたのですが・・・・・・ イマイチ理解できませんでした。入り込めなかったというか たぶん、登場人物が誰一人私のタイプじゃなかったのかなぁ そんなこんなで、パリ・ジュテーム 非常に楽しみです!
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rbhh at 2007-02-02 07:02
ワカさん、こんにちは。
同じです〜!!私も映画館の壁に貼ってある写真の、豆粒のように小さい姿が目に入った途端に「あの方だっ!!!」と思ったのです!すぐに写真にかぶりついて見たら、やっぱりまぎれもなくあの方だったので、遠くからでもあの方のことはすぐにわかるのねぇ〜!!と感涙ものでした。やっぱり、ワカさんも私もあの方を見逃すはずはないですよね〜。 一緒に小躍りしたいです〜。 『サイドウェイ』は最低でしたね。あれ観たあと数日間は吐き気が止まらなかったです。思い出しただけでぞっとします。 『パリ・ジュテーム』は日本でもう公開してるのでしょうか・・・? 一刻も早くご覧になっていただきたいです!!
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tahtijapan at 2007-02-03 00:36
再び失礼します。
日本では春先公開のようなので、もう首をなが~~~~くして待ってます。 Perfume もこれから公開なんですが、あんまり評判良くないですね・・ でも、トム・ティクヴァは好きな監督の一人なので、頑張ってほしい!! ブシェミ様のTuileriesが何より見たいわたくしですが、Quartier Latin も楽しみ!!あれ、ジーナ・ローランズが脚本を書いたそうですねぇ
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hawaii_oslo at 2007-02-03 03:08
わ〜、こんな夢のような映画、絶対、観たいですね。
メトロのTuilerieの椅子には私も座ったな〜と感激。(とにかく疲れてて、駅ではどこのホームでも座り込んでたので)コーエン兄弟のこの作品が一番注目かも。パリに限らず、地下鉄が出て来る映画って好きです。何かドラマがありますよね〜。 ポスターが面白いですね。まっ赤なエッフェル塔で出来たハート?!
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rbhh at 2007-02-06 03:20
ワカさん、こんにちは。
再びコメントありがとうございます。 春先といえばもうすぐですよね?とっても楽しみですね~。 Perfumeもこれからですか・・・。ご覧になったら是非感想教えてください!ものすごく力を入れて作っていらっしゃるのは確かなので、ワカさんだったら楽しめるかもしれません。私にはちょっと重過ぎました・・・。 そう、ジーナ・ローランズ自ら脚本書いたそうで、いいセンスしてるなぁ・・・とつくづく感心しました。あこがれの女性です。
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rbhh at 2007-02-06 03:22
hawaii_osloさん、こんにちは。
そちらでの公開はこれからでしょうか?是非ともご覧いただきたいです~。愛するブシェミ様が座っていた椅子にhawaii_osloさんもお座りになったなんて、うらやましい限りです。私も絶対にあの駅のあの椅子に座るとたった今決心しました!!! さすがコーエン兄弟だよなぁ・・・と唸りなってしまうようなユーモアのセンスがたまらなかったです。ほんの数分の短編なのですが、本当に素晴らしかったです。 ポスターにもきちんと注目されるhawaii_osloさんのセンスにも脱帽です!
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iko
at 2007-04-06 01:21
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rbさま
遅ればせながら本日観てきました。そしてそして・・・郵便配達の女性のエピソードにとっても心打たれてしまいました。あの公演のシーンだけでも、この映画を観て良かった・・・と心から思えるくらいに。もちろん、他のエピソードも印象深くて素敵でしたね。私もブシェーミ大好きなので、コーエン兄弟のもスッゴク楽しめました。最高ですね!
↑
すみません、「公演」じゃなくて「公園」でしたね。
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rbhh at 2007-04-06 06:55
ikoさん、こんにちは。コメントどうもありがとうございます。公園のシーンですよね!思い出します〜!また感動がよみがえってきました。マリー・アントワネットといい、この映画といい、ikoさんと好みというか感じ方が似てるような気がしてきました。なんか不思議な気持ちです。
ところで、コメントいただいて本当にうれしかったです。実はikoさんのブログにコメント書き込もうと何度か試みたのですが、受け付けてもらえなかったことがあって途方にくれていたのです。拒否されて(?)暗い気持ちになっていましたが、めげずにまたいつか試してみますね! 追:}。誤字脱字は私の超得意技ですので、お気になさらないでくださいね〜!!
rbさま
あら!コメントくださってたのですね・・なんで受け付けられなかったんでしょう・・・スミマセン。またいつか、とおっしゃらずに、ぜひぜひ再チャレンジしてくださ〜い! 繰り返してしまいますが、あのエピソードは本当にぐっときて、涙がじんわり出てきました。その後、rbさんの記事を改めて読んで、これはコメント書かなくては!!と思った次第です。
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rbhh at 2007-04-07 07:33
ikoさん、こんにちは。コメントを読んで再度ikoさんのブログでチャレンジしてみましたが、またコメント拒否されました(涙)。理由は以下でした。
You don't have permission to access /t/comments on this server. どうしてなんでしょうね?仕方ないのでここで書きますと、アカデミー賞授賞式でジャック・ブラックが現れた瞬間に雄叫びを上げそうになるくらい感動したこと、あとメリル・ストリープと若いおふたりのやり取りにがとっても粋で好きだったこと、などを書かせていただきたかったのでした・・・。 で、Paris je t'aimeですが、実は私も涙が出そうなくらい、あのエピソードに心を奪われました!今思い出しただけでも、涙が出て来ます。
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iko
at 2007-04-07 12:19
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rbさん、ダメでしたか・・・本当にすみません。何かに拒否されるって嫌ですよね。一時期スパムがとても多かったので、設定をちょっと変えたのが原因かもしれません。さきほど直してみたので、いつか気が向いたらコメントしてみたくださいね。rbさんのコメントはいつでも大歓迎でお待ちしていますので!
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rbhh at 2007-04-09 17:52
ikoさん、こんにちは。
今再挑戦しましたが、無惨にもまた同じ理由で拒否されました・・。こっちに問題ありでしょうか?ブラックリストにでも載っている?! ワイナリーの写真一番上と一番下の、とってもステキです! あとアカデミー賞授賞式は今年初めて生中継で見て、でも来年以降は見るつもりなかったんですが、ikoさんの記事を読んで来年も見ようかな・・と思い始めています。(以上、ikoさんの記事へのコメントでした。本当はもっと長々と書いてたのですが風と共に消え去ってしまいました・・。)
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mistymont at 2007-05-29 12:48
こんにちは。先日この映画を観ましたので文中リンクさせていただきました。ジーナ・ローランズとベン・ギャザラは本当に良かったですね。
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rbhh at 2007-05-31 06:45
mistymontさん、こんにちは。リンクどうもありがとうございます。
あのふたりの会話、最高でしたね! 余談ですが、Fay Grimご覧になられたそうでうらやましい限りです・・。
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pandarin_0728 at 2007-12-08 21:03
遅ればせながら、「パリ、ジュテーム」をDVDで見ることが出来ました~。
rbhhさんの記事を読んで、ずーっと楽しみにしていたんです! ブシェミさま、素敵でした!(笑) もう出てくるだけで、言葉はいりませんね。 ただそこにいるだけで良いのです。 ジーナ・ローランズ、私も大好き!憧れの女性です。 (TBさせていただきました)
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rbhh at 2007-12-11 08:15
pandarinさん、こんにちは。ブシェミさまがやっぱり際立ってカッコよかったですよね。他の人が霞んでしまって本当にお気の毒でした。
やっぱりpandarinさんもジーナ・ローランズお好きですか!私も憧れています。何十年後かにああいうカッコいい人になれたらいいものだと思っています。 TBありがとうございます!
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tahtijapan at 2008-01-30 23:49
こんばんは。今さらなぜここにコメントをつけるか・・・?とお思いのことと思いますが、実はわたくし、やあっっとこの「パリ・ジュテーム」を見ることができました!!!・・・今さらですね、ホントに・・・・・・・・・
rbさんとほぼ同じ感想です!!アレクサンダー・ペインよ、すまなかったな・・・という気持ちでいっぱいです。おばさんの一人旅に自分を重ね合わせ、なんともいえない気持ちになりました。ナタリー・ポートマンのもよかった~。あの女の子の役が、Garden Stateの役と重なりましたが、こっちの方が自然に見えました。あと、もう一人むちゃくちゃ苦手な、ジュリエット・ビノシュの出ていたのも意外や意外・・よかったー。今回、食わず嫌いはイカンとつくづく思いました。 もっちろん、「あの方」のが一番良かったのは言うまでもありませんがね!!!!!
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rbhh at 2008-02-02 08:13
tahtijapanさん、こんにちは。コメントありがとうございます。かれこれ1年になるんですね、この映画を観てから・・。日本でもとうとう公開されたんですね!tahtijapanさんもご覧になったと知って我が事のようにうれしいです!!!
やっぱり、ほぼ同じ感想ですか・・・、感動で涙が出そうです。ペイン氏にふたりで懺悔ですね・・・。あれ、本当に良かったですよね。今思い出しただけで胸がいっぱいになりますよ〜。ビノシュは苦手ですか!カラックスの作品に出てた頃はすごく好きだったんですが、その後は私も心がすっかり離れてしまいました・・。でもこの作品ではたしかに良かったですね。 最近発見したのは、クリストファー・ドイルの作品に出てた不思議なおじさまが、ウェス・アンダーソンの新作『The Darjeeling Limited』にチョイ役で出ていたことです。これ日本で公開されたでしょうか? やっぱり、群れを抜いて目立っていたのは「あの方」だけでしたね!あの方と共演する人は本当に気の毒としか言いようがありません。あの恐怖に怯えた表情がうっとりするほど素晴らしかったです!!!
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