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2007年 02月 01日
大尊敬する映画好きの方から教えてもらったドイツ映画『Das Leben der Anderen』 aka 『The Lives of Others』を観た。
旧東ドイツが舞台。悪名高き秘密警察、通称シュタージで働く男(ハネケの『ファニーゲーム』でおなじみの不気味系ウルリッヒ・ミューヘ!)が、反体制分子らしき作家と女優のカップルを監視することになる。 日夜監視を続けるうちに、ふたりに対する男の感情が微妙に変化して行き、意外な展開を見せる。 この変化に重要な役割を果たすのが『Die Sonate vom Guten Menschen』(善き人のソナタ)と名付けられたピアノ曲。美しい音楽を前にしては、社会主義のイデオロギーもまったく意味をなさない・・・。音楽の持つ底知れない力にすっかり圧倒された。 シュタージの男が女優の前に姿を現した、場末のそっけない酒場の美しさに息を呑んだ。ラストも良かった。あの最後のセリフには涙腺全開。 今思い出しただけでも、胸が詰まってしまう・・・。 監督のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクは、ドイツがふたつの国に分かれていた時代に誰もが脅えていた重くて暗いテーマを、正義漢ぶるわけでなく、感情に走らず絶妙にまとめたと思う。 教えてくださった方に改めて感謝です。 日本では『善き人のためのソナタ』という邦題で公開されるそうだ。 ****** これを観たのは、ベルリンで初めて行ったHigh End 54(Oranienburger Str. 54-56 a)という映画館。 雨の中、傘も持たずに、歩きに歩いてようやくたどり着いたものの、そこはまるでジャンキーの巣窟のような場所(に見えた)。一瞬たじろいだが、絶対に観たいので、思い切って息を止めて足を踏み入れたら、階段の踊り場にしゃがみ込んでる人がいる。 注射しているジャンキーに見えたので、思わず目をぎゅっとつぶって後ずさりしたのだが、怖いもの見たさでよくよく観察してみたら、ポータブルCDプレーヤーのCDを入れ替えてるだけだった。 せっかくなので、ここに映画館あるんですか?と聞いてみたら、ないんじゃないの・・・との返事。いい加減なこと言ってるに違いないと決めつけて、階段を上って行ったらやっぱりあった。座席は赤いソファー。こんな映画館初めてだった。
by rbhh
| 2007-02-01 08:46
| 映画
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Comments(10)
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nyf1403
at 2007-02-01 16:10
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この映画、観たいんですよ。今貸しDVD待ちです。
去年の新潮社Forsightで監督のインタビューがありました。 この映画館、いいな〜。そちらへ引っ越すLustが、ばんばん、わいて来ちゃって困ります〜。
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rbhh at 2007-02-02 06:57
nyf1403さん、早く観られるといいですね〜!!
日本でも注目されているのでしょうか・・。 どんな監督なのかとっても興味あります。 これ、面白い映画館ですよね。ソファーがズラリと並んでる光景に、呆然としてしまいました・・・。
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tchaihuis
at 2007-02-06 07:19
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観てみたいです。できればこんな映画館で!赤いソファー、妙に惹かれます(笑。
↓’Paris je t'aime’観たいです!ポスターがまたいいですね♪
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rbhh at 2007-02-08 04:19
tchaihuisさん、こんにちは。
そちらにもユニークな映画館いっぱいありそうではないですかぁ〜? 赤いソファーはなかなかの座り心地でした。旧東独が舞台の映画を旧東ベルリンで観たので、感慨深かったです! Paris je t'aime、ものすご〜くお勧めです。いっつも同じこと繰り返していますが、tchaihuisさんに是非ご覧になっていただきたいです!!
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mistymont at 2007-02-13 04:57
こんにちは。先週公開されたので早速観にいきました。この記事を読んでなければこの素晴らしい映画の存在にすら気づかなかったでしょうから、rbhhさんに感謝です!
こちらで公開されるドイツ映画はナチスがらみのものが圧倒的に多いので辟易していましたが、それでも過去の暗い史実を受け止めて映画化なり何なりして消化し、謝罪を続けるドイツ人の態度はもっと評価されていいんじゃないかと思います。ドイツ人だけが悪人呼ばわりされる筋合いはないと思うので。 テーマや音楽もさることながら俳優陣の演技も素晴らしかったですね。
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rbhh at 2007-02-14 07:53
mistymontさん、こんにちは。そちらでも公開されてるんですね〜。ご覧いただけて良かったです。記事を書いた甲斐があったというものです・・。おっしゃる通り、たしかに、過去から目をそむけないドイツ人恐るべし!ですね。
実は私もmistymontさんにお礼とご報告したいことがあったのですが、怠けてました・・。この映画を観た翌日、とうとう『Sehnsucht』を観たのです。これを観る気になったのはmistymontさんのおかげなので、とっても感謝してます!あまり語らせないあの手法、好きです。ああいう終わらせ方もあるんだなぁ・・・と妙に感心してしまいました。
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berlinHbf at 2007-03-12 10:09
こんにちは!
ようやくこの映画を見たので、TBさせていただきました。 あのピアノ曲は正直それほどいい曲にも思えなかったのですが、映画の主題としてはとてもいいですよね。ラストシーンは私もかなりきました。 素敵な映画館でご覧になったんですね。私もできたら東の映画館で見たかったのですが、たまたまGutscheinがあったので、結局ポツダム広場の超近代的な映画館で見ました。
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rbhh at 2007-03-15 05:43
マサトさん、こんにちは!TBありがとうございます。
たしかにあのピアノ曲は私も好みじゃないです。ずっとあれを聴いていたい・・・という気にはなりませんね。ラストシーンはなんと言っても素晴らしかったですね!!!今思い出しただけでも、胸が詰まります・・・。 ベルリンは個性豊かな映画館が多くて楽しいですよね。特に旧東にユニークなものがある気がするのですが、思い過ごしでしょうか・・・。Hakescher Höfeの映画館がすごく好きです。映画館環境を考えたら、今すぐにベルリンに引っ越したい気持ちです!
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veronique7 at 2007-04-18 22:34
rbhhさん、こんにちは。
私もこの映画見たのでトラックバックさせていただきました。 すっかり作品の雰囲気にのみこまれ、ふらふらになって渋谷の町を帰りました。 それぞれの役者の演技がとてもよかったですね。 女優を演じた人が『素粒子』にも出ているので観に行こうと思っています。 rbhhさんのブログで邦題を覚えておかなかったら、友達と話題にすることも なかったかもしれません! またいい作品の紹介を楽しみにしています。
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rbhh at 2007-04-19 06:46
veroniqueさん、こんにちは。トラックバックありがとうございます!
ふらふらになって・・・というの、よーく想像できます。『素粒子』は残念ながら観ていませんので、veroniqueさんの感想を楽しみにしていますね! 実は今日は日が照っている間じゅうずっと気分がどん底まで沈んでいたのですが、veroniqueさんのコメントを読んで一気に気分爽快になりました!どうもありがとうございます。本当にうれしかったです。
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