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2008年 03月 01日
2月にして早くも今年最高の演奏を聴いてしまった・・・。
今シーズンのプログラムが発表されて以来めちゃくちゃ楽しみにしていたティーレマン指揮ミュンヘンフィルのブルックナー交響曲第4番《ロマンティック》(1880/1881年稿)。 ティーレマンが良く見える席をしっかり確保! 昨年初めて演奏を聴いてすっかり心を奪われてしまったので、どうしても彼が指揮している姿をじっくり拝見したかったのだ。 たまたまコンサートマスターも良く見える席で良かった。表情豊かなとっても魅力的な人で、第1楽章終わり近くに、おそらく楽譜にはないであろう音を弾いてしまったよう(?)で、第1楽章終了後に「やっちゃったよ〜」「まっ、いいよ、いいよ」って感じで彼とティーレマンが表情で語り合ってる姿がそれはそれは微笑ましかった〜。 演奏は、素晴らしかった・・としか言えません。ティーレマンのあの丁寧な息づかいに全身包まれていると、このまま昇天できたらどんなに幸せなことか・・と思ってしまう。ここ7ヵ月の間にドホナーニ指揮NDR、ヤング指揮ハンブルク・フィルハーモニーでブルックナーの4番を聴いて感動したけど、比較にならないくらいすっかり打ちのめされてしまった。やっぱりティーレマン好き。もう一生、4番を聴かなくても生きて行けること間違いなし。 第4楽章が終わりに近づくにつれて、終わらないでぇ〜という気持ちが募って、つらくてつらくてたまらなかった・・。演奏が終わって、ティーレマンがタクトを下ろすまでのあの時間が永遠に続くかのように感じられた。他では経験したことないようなあの瞬間の緊張感、今も体がしっかり覚えてます。 つい先日、日本に住んでるEと話していて「いい演奏聴くと、エネルギー吸い取られちゃうから大変なんだよね〜」って意見が一致してうれしかったのだが、まさにそれだった。とてもじゃないけど拍手する力が残ってなくて、わんわん泣きそうになるのを堪えるのが精一杯。 すっかり全身の力が抜けてしまったけど、かろうじて地下鉄のホームにたどり着いたら、あの出だしの演奏でいきなり私の脳天をぶち抜いてくれたホルンの第一奏者が立っているではないか! 亡霊状態だったけど、どうしても感動を伝えたくて、鉄が磁石に吸い寄せられるかのごとく体が自然に動いて「今しがたブルックナーの4番を演奏してらしたんですよね?」と声を掛けたら、その人はニコニコしながら「えっ、それ僕じゃないよ。でも彼、うまいよね。今日の演奏どうだった?」「いや、もう、それは素晴らしかったです」「そう、それは良かったね。僕はてっきり君が地下鉄の行き先を聞いてくるんだと思ったんだよ」「ごっ、ごめんなさい・・・(超赤面)」。 ホルン第一奏者Ivo Gassさんにそっくり(に見えた)の彼はいったいどこの誰なのか?背負っていたのは形からしてホルンのはず。謎の人物も同じ車両に乗ったので、私が先に降りる時に、死ぬほど恥ずかしかったけど笑顔を交わして挨拶した。 気分がブルックナーだったので、翌日は遠出してリンツ方面へ。 父親が亡くなった後ブルックナーが身を寄せた聖フローリアン修道院 St. Florian。ブルックナーが弾いていたオルガンが見事に美しい! 礼拝堂の中には翌日の礼拝の準備をしていている若者がいたので声をかけたら、めちゃくちゃ親切な人でブルックナーが生まれた町アンスフェルデン Ansfeldenまでの道を教えてくれた。 森の中をひたすら真っすぐ突っ切れば町がすぐに見えるという。森を抜けた後、目の前に広がるのは夕陽に照らされた丘! あまりの美しさに、胸がいっぱいでむせそうになった。 アンスフェルデンにあるブルックナーの生まれた家。Anton Bruckners Geburtshaus。 4月から10月まで記念館として開館してるそう。 開館期間中にまた行ってみたいものだ。 私が聴いた2日後、ティーレマンとミュンヘンフィルはウィーンでも4番を演奏したので、いかに深く感動したかをウィーンの少年に書き連ねたところ、すばらしくて同じように感動したと返事が来た。オーケストラが帰ったあともティーレマンだけ呼び出され、凄まじいブラヴォーコールが飛び交っていたそうだ。ただ新聞批評では良いとは書いてなかったそう。ティーレマンにやっかみでもある人が書いたんじゃないかと勘ぐってしまった。 ------------- Freitag, 22. Februar 2008, 20:00 Uhr Anton Bruckner Symphonie Nr. 4 Es-Dur "Romantische" Endfassung 1880/81 Christian Thielemann, Dirigent Münchner Philharmoniker
by rbhh
| 2008-03-01 08:39
| 音楽
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Comments(6)
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nyf1403 at 2008-03-01 17:58
4月に聴きます、4番。シュトットガルトのオペラ劇場オケ。もう今から期待ではじけそうです。当日、呼吸困難になるんじゃないかと、真面目に心配です。今回は一人なので普段よりもいい席をとろうと思っています。毎日、サイモンのCDを聴いていて、ほぼ、暗譜済み・・こうなると、がっかりするだけじゃないか、と思ったりですが。あぁ、はやく聴きたい、でも、終わるのはいやですね。
ブルックナーには小さいオルガン曲がいくつかあります。どうしてもっと大きいのを作曲してくれなかったのかな、と思います。 私信、 もしかしたら、今年の秋にまた、コンサートです。メシアン弾かされます・・うぅぅ。
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gm-7ab-8
at 2008-03-02 01:04
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はじめて投稿させていただきます。美術・音楽・映画と楽しみに読ませていただいてます。ブルックナー4番を聴かれたとかいいですね。いつかは聖フローリアンに行きたいと思っています。昨年末にはベルリンに旅行し
音楽三昧でラトルのジルベスターで締めくくったのですが・・・そちらに 滞在しておられて貴重な体験しておられるようでうらやましいかぎりです。
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rbhh at 2008-03-03 01:29
nyf1403さん、こんにちは。ブル4楽しみですね〜。心配なのよーくわかりますよ。救急車待機させておくのが無難かもしれませんね・・。いい席が取れるといいですね!もう4番は聴かなくてもいいって思ったのですが、さっさと前言撤回してサイモンの演奏聴いてみたくなってきましたよ〜。いやぁ、難しいところですよね、がっかりするか、感動するか。期待が大き過ぎてがっかりの可能性もありますものねぇ・・・。もうnyf1403さんのお気持ちが痛いほどわかって、ドキドキしてきました・・・。
ところで、nyf1403さん!私の心の中が読み取れるのですか?!!実はこの記事を書きながら、ブルックナーってオルガン曲作ったのかなあ???と考えていたんですよ!!書こうかとも思ったのですが、長くなるのでやめたのです。だからコメント読んでオドロキでした!小さいオルガン曲があるなら是非とも聴いてみたいです。もちろんnyf1403さんの演奏で!!でもまずはメシアンですか?お邪魔したいです〜。
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rbhh at 2008-03-03 01:35
gm-7ab-8様、はじめまして。投稿どうもありがとうございます。記事お読みいただいてとても光栄です。ベルリンで音楽三昧とは素晴らしいですね。想像しただけでうっとりしてしまいます。ラトルのジルベスターコンサートいかがでしたか?せめてテレビで見たかったのですが無理でした。聖フローリアン行き是非とも実現させてください!できることなら土曜日に入って日曜日の礼拝に参加するというスケジュールがいいと思います。(余計なお世話かとは思いますが・・・。)初めて行ったときに礼拝に参加してあのオルガンを聴いたときは、夢を見ているんじゃないかと思うくらい感動したのです。
よろしければまたお寄りください。
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Nora
at 2008-03-03 16:48
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こんにちは。
夕日に照らされた聖フローリアンの写真、夢のように美しく、感激のあまり、コメントをさせていただくのが遅くなってしまいました。 この場に実際に行かれたrbhhさんに、こうしてコメントできる、というだけで、感無量です。 さらに、その後の、、森を抜けて夕やけのアンスフェルデンの丘が広がるところ・・・・。 この文章と写真は、何度見ても涙がこぼれそうになります。 すばらしい記事を読ませていただきました。心から感謝します。 ティーレマン、わたしも大好きです。 「薔薇の騎士」組曲のCDは、すりきれるまで?聴きました。ブルックナーも先日聴いて、すっかり気に入りました。(5番) 「ミュンヘンのブルックナー」の古き良き伝統を、一身に背負ってくれていて、ほんとうにうれしくなってしまいます。 なーんて、日本にいるわたしが言うのもえらそうですね。
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rbhh at 2008-03-07 03:08
Noraさん、こんにちは。せっかくコメントいただいたのにお返事が遅くなってすみません。言い訳がましいのですが、熱出してしばらく倒れてました(泣)。掲載する写真を選びながらNoraさんにご覧いただけたらうれしいなぁ・・と密かに思ってたので、感激していただけて幸せいっぱいです!文章のほうは小学生が書く下手な作文レベルなのが恥ずかしい限りですが・・。
やっぱりティーレマンお好きですか!ミュンヘンでの演奏聴いた翌日から、ずーーっと彼がミュンヘンフィルに就任したときのブル5ばかり聴いています!いいですよねぇ、この演奏も。ミュンヘンとブルックナーはやっぱりふたつでセットですよね!
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