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2009年 02月 22日
ハマムに行った。場所は去年日本から弟が来たときにカクテルを飲みに寄ったホテルの向かい。あんなところにハマムがあるとは知らなかった。誘ってくれたM&Mに感謝。初めてのハマム体験はイスタンブールで、今回は2回目。たまに行くのもいいかも。さっぱりした後は近くの店で飲茶。遅い時間に食事するのは嫌なんだけど(10時をとっくに過ぎていた)、自分の意思を殺してつきあった。
先日はドイツの巨匠ゲルハルト・リヒター Gerhard Richer 展を見た。Abstrakte Bilder。最終日前日にギリギリ駆け込み。平日に仕事を休んで行くつもりが無理だったので週末になった。彼の作品のなかでも特に好きなアブストラクト・ペインティングばかりを集めた展覧会なのでどうしても見たかったのだ。 場所はケルンにある大好きな美術館 Museum Ludwig。入場者が長蛇の列をなしていたらあきらめようかと思っていたけど、どこを探しても長蛇の列はなかった。 80年代から現在に至るまでの40点ほどの作品のうち、テートモダーンにある6つの作品群 Cage が特に気に入った。 Cage 6 2006 ついでなので隣りの大聖堂に寄ってリヒター作のステンドグラスを見てから家路についた。あまりの美しさにぼーっと見続けていたかったんだけど、翌朝シャワーを浴びていてふと思った。あれがリヒターの作品だと事前に知っていなかったら「ああ、ステンドグラス、きれいね・・」で終わって何も心に残らなかったんじゃないかと。「リヒターの作品」と知っていたからこそ感心して見入ってしまった自分は、うわべや名前だけでものごとを判断する最低レベルの人間だと気づいて愕然とした。 ウィーンの Albertina で開催中のリヒターの回顧展も見た。これが実に素晴しい内容で、多数の水彩画と、キャンバスではなくて紙を使った油彩が特に印象に残った。あと画面をぼかした作品を見ていてデヴィッド・リンチに通じるものを感じた。目に見えているものだけが現実ではない・・という感じ。思い出しただけでうなりたくなるくらい素晴しい展覧会だった。 同じくドイツ人のシュテファン・バルケンホール Stephan Balkenhol 展は最終日に駆け込みで見た。 あの美術館は料金を払うと写真撮り放題なので、皆さん熱心に撮りまくっていた。私はカメラを持っていなかった。・・・というか、私は写真に撮ると自分の目できちんと見ることを放棄してしまう怠け者なので、写真を撮ること自体に興味はない。ブログなんか書いてなかったら、日常生活において写真を撮ることは絶対にないと断言できる。心に残るものべきものは、見ただけで残ると信じているので・・。 ま、へ理屈はこれくらいにして・・・、これまた見事な作品の数々に大感動だった。さすがドイツを代表する彫刻家!・・・というか他に現世のドイツ人彫刻家はまったく知らないのが現実だ。私なりに感じた彼の作品の特徴とは、木目がザラザラしていること。ツルツルにせず削りかすみたいなのが残っている木目のひとつひとつに深い愛情を感じる。高さ30センチ程度のさまざまなポーズ、表情のペンギンたちをいくつも集めた作品が愛らしかった!日曜日だったせいもあってか、あの部屋は子供たちで賑わっていた。 どれも素晴しい作品だったのだが、一番気に入ったのは作者ご本人が所蔵する作品『Engel』(天使)。他はすべて木彫だったはずだけどこの作品だけがコンクリート。宝くじで大金を当てたらあの作品を買い取って、市長さんに交渉して街のど真ん中に置かせてもらいたい・・・と妄想に走ってしまった。 作品 artnet 記事 Art Magazin おまけ: Museum Ludwigではリトアニア人映像作家ジョナス・メカス Jonas Mekas 展も見た。ドイツで5年ほど強制労働させられてからニューヨークに移住したそう。ひとつの作品で、英語圏で彼の名前は「ミーカス」と発音されること、本国では「マーカス」に近い発音らしいけど「マー」と「モー」が混ざったような微妙な音は英語圏にはない・・というようなことをご本人が話している姿が愛らしかった。 映像日記が面白かった。思ったのは、画家が何を見ても描きたくなってしまうのと同じで、メカスは何を見ても映像に残したくなるんじゃないかということ。本能なのだろうか
by rbhh
| 2009-02-22 17:40
| 美術
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Comments(4)
>あれがリヒターの作品だと事前に知っていなかったら
これ僕もいつも気にしてることなんですけど、 でも知っちゃったからには、「もし知らなかったら」というのは どんなに想像しても想像でしかないので、わからないよなあ、 と楽天的に考えるようにしてます。 説明があったほうが味が深くなる作品もあることだし、 といい風に考えるようにしてます。 でも、ねえ、なんか気になりますよね。
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rbhh at 2009-02-24 06:29
Kenさんへ。
やっぱり、Kenさんも気にしていらっしゃいましたか!なんかすごくうれしいです。こんなことで喜んでも仕方ないんですが。。。おっしゃる通り「もし・・・」を想像しても意味ないですよね。私も基本は楽天的に考えるものの、美術館で巨匠の名作とか、何がなんだかわかんないような現代美術を見ていても「これが名もない人の作品だったら、私は見向きもしないのだろうか・・・」と考えることあるんですよね。。私にとって永遠のテーマかもしれません。
遅ればせながら…私も気になるクチです!でもそれと同時に、知ることによって理解が深まることもあるのかなぁ…とも思います。何がなんだかわからない作品も、作者の意図を知って見ると「なるほど〜」とわかったような気になったり。(でもそれが不純な気がするのもよくわかります)私にとっても重要なテーマなのですが解決することはないかもしれませんね。
ところで、「シュテファン・バルケンホール 」素敵ですね!実物を見てみたいです。
Commented
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rbhh at 2009-03-03 07:26
ikoさんへ。
やっぱり気になりますよねぇ・・。そうそう、たしかに作者の意図を知るとわかったような気持ちになりますよね。でも・・と考えてしまうんですよねぇ。ズバリ、作品そのもので勝負するものじゃないのか???と。(「勝負する」というより「表現する」が適切ですね。。。) 何年か前に東京でシュテファン・バルケンホールの展覧会が開催されたらしいですよ。またやるといいですね!
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