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1 2006年 04月 26日
ちょっと前のことだが、ドイツ在住日本人の友人が、日本には老人力って言葉があるんだよと教えてくれた。私は老人力がつくまで、おそらくまだ数年はかかりそうなので、自分のドイツ人力について考えてみた。
ドイツ人力がついたなぁと思うのは、ぶどうを皮と種ごと食べるとき。あと、桃や杏を皮ごと食べるときもだな。ドイツに住んで間もない頃は、ぶどうの皮と種だけ残してたけど、まわりのドイツ人が食べているので、私も食べるようになってしまった・・・。決しておいしいとは思わないけど、習慣になってしまったので、種もゴリゴリ噛んで食べる。 あとオフィスや、店などの出入り口で、後ろから来る人のためにドアを支えて待ってるときも、ドイツ人力ついたよな〜って思う。たしか日本ではそういう習慣なかったですよね?だから、たとえば日本で、前を行く人から数メートル離れて建物に入ろうとしている場合、ドアを支えて待っててくれるだろうという先入観があるので、あんまり待たせちゃ悪いよなと思って、少し足を早めてみたりする。でも前の人は後ろから人が来るなんてことはぜんぜん考えてないから、自分だけさっさと中に入ってしまい、私の目の前でドアがバタンと閉まる。その瞬間、あぁ、ここは日本なんだなぁ〜って実感する。 ドイツ人力がついてないなぁと思うのは、洟をかむとき。ドイツ在住の方はよくご存知のように、ドイツ人が洟をかむときの音って尋常じゃない。大きければ大きいほどいいという掟でもあるんだろうか?私には、首を絞められて瀕死の状態にいる豚の叫び声のようにしか聞こえない。あんなに強くかんだら、鼻がちぎれちゃうんじゃないかと心配になるくらいだ。私はあんな音出して洟かめないです。 ドイツ在住ウン十年の日本人女性が、瀕死の豚をやってるのを目撃したときは、うわぁ〜この人のドイツ人力強い〜と圧倒されてしまった。目をつぶって聞いていたら、とても日本人とは思えないくらい。 ・・・なんてアホなこと考えてるうちに、日本人力についても、いくつか思い浮かんだので、いつか続きを書いてみたいと思います。 ▲
by rbhh
| 2006-04-26 04:59
| たわごと
2006年 04月 23日
先週末は復活祭で4連休だった。楽しく過ごし、明るい気分で火曜日から出社したら、なんと同僚のキリン(旧姓バナナ)が突如病欠。しかも今週いっぱい病欠だったので、彼女の分まで仕事して連日くたくただった。残業で合唱の練習にも行けなかったし、英語版の『Capote』も観に行けなかった。さらに、医師から来週も病欠するように言われたと、昨日キリンから電話があり、またショック・・・。
そんなときに、ふとカレンダーを見て驚いた。4月も終わりに近づいているではないか!ということは2006年の3分の1が終わろうとしているということ。(当たり前だが…。)にもかかわらず、私はまだ今年の有給休暇の10分1しか消化していないのだ。これは本当にまずい状況です。 私の職場では有給休暇は年間30日。日本で就職したことがないので、これが日本に比べて多いのか少ないのかわからないけど、たぶん多いのだろう。日本では病気になると有給休暇を取るという話を聞いたことがあるけど、ドイツでは有給休暇とは別に、6週間まで給与は雇用者持ちで病欠できる。だからちょっと風邪ひいたとか、下痢したとかで、休んでしまう輩がいる。なかにはずる休みする人もいる(と私はにらんでいる)。2日間までなら自己申告で病欠できて、3日間以上になると医師からの就労不能証明書が必要になる。 話を有給休暇に戻すと、2年前までは年内に有給休暇を消化できない場合は、翌年の3月末までに消化すれば良かったのだが、昨年からは絶対に年内に消化せよと雇用者側からきついお達しが出た。従業員が未消化の有給休暇があると、バランスシート上の負債となってしまうため、それを避けるのが目的。ただ去年は年内に消化できずに、例外的に翌年への持ち越しが認められたケースもあったらしい。だが今年はひとつたりとも例外は認めないぞという、上司からのメール、今年になってから何通受け取ったことか・・・。(私はすぐ削除してしまうが。) 私の部署で働いているドイツ人の同僚たちは、夏には3週間休暇を取るけど、長期休暇といっても私はせいぜい2週間。他の部署だと4週間取る人もいるらしい。他社では年間の有給休暇をまとめて一気に取る人もいると聞く。ひぇ〜。 年内に休暇を消化するための私なりのコツは、月に1日は休むこと。これだけで12日も消化できるから、効果は大きい。でも今年になってからその余裕がなくて、まだ3日しか使っていないのだ。同僚のひとりは、昨年12月になってもまだ10日も残っていて、どうしよう〜とほとんど泣きべそ状態だった。そういう泥沼にはまらないためにも、今からどんどん消化しなくてはならないのだ。 30日も有給休暇があって恵まれた環境にいるとは思うけど、こうやって強制され続けるとかなりプレッシャー。長く休めば休むだけ、休暇中に溜まる仕事の量も多くなるので、あんまり長く休みたくないってのもある。他にも理由があってなかなか休暇が取れないのだが、それについてはまたの機会に書きます。 明日は思いっきり寝坊するぞ〜!!! ▲
by rbhh
| 2006-04-23 04:17
| たわごと
2006年 04月 19日
数日前のこと。
急に空白の時間ができた。となれば、めざすは映画館。早速上映中の映画を調べたら、監督として、エミール・クストリッツァ、スパイク・リー、ジョン・ウー、リドリー・スコットなど並んでる映画があった。『10ミニッツ・オールダー』みたいなタイプかな〜と思って、観ることに即決。 ![]() ![]() ただ、クストリッツァのあのドタバタの世界は、最近なぜか食傷気味。昔は彼の作品を観ると感動の渦に巻き込まれていたのがうそのようだ。どうしてだろ? 前作『ライフ・イズ・ミラクル』は、ドイツで公開されるかどうかわからなかったので、旅行先のストックホルムで観た。原語(セルビア・クロアチア語?)にスウェーデン語の字幕付き。両言語ともわからないので、内容はあくまでも想像の世界。中年の男が若い女の子にぞっこんになった話と理解した。それとも逆?! その後何ヵ月もしてからドイツでも公開されたので、内容確認も兼ねてもう1回観るつもりが、すっかり忘れていたことを今回彼の短編を観ていて思い出した。 2007年6月22日追記:この映画は現在日本で公開中で、ご覧になったveroniqueさんの感想に共感しました。 ▲
by rbhh
| 2006-04-19 06:09
| 映画
2006年 04月 14日
![]() 映画が始まった途端に、なんで来ちゃったんだろ…と激しく後悔した。最近疲労困憊気味なので、判断力が鈍っていたとしかいいようがない。吹替・字幕なしで上映している映画館があるにもかかわらず、そこまで行くのが億劫で、安易にも近場のドイツ語吹替映画館を選んでしまったのは大間違いだった。くやしーーー。フィリップ・シーモア・ホフマンのドイツ語吹替えはサイテーだった。彼が出る映画はこれまで数多く観たけど、ドイツ語吹替えは今回初めてだったかもしれない。 頭に来たので、観るの止めて寝てしまおうかとも思ったけど、やっぱり観た。彼の演技も映画自体も良かったんだけど、あの声だけはなんとかして欲しかった…。あーだこーだ言ってもしょうがないし、自業自得なので、いやなことはきっぱり忘れます。でも映画の感想を書く気にはなれない・・・。 このままでは消化不良になってしまうので、前にも書いたことがあってしつこいけど、とっても気に入っているフィリップ・シーモア・ホフマン主演の映画をふたつ挙げてみます。 ![]() 監督はTodd Louiso。妻に自殺されてしまった男を演じてるのがフィリップ・シーモア・ホフマン。彼にしか演じられない役柄だと思った。機会があればもう1回観てみたい。ラジコンという未知の世界が実に興味深かった。 監督のTodd Louisoは、『High Fidelity』でレコード屋の店員役をやっていてひと目惚れした。 ![]() 監督はRichard Kwietniowski。カタカナ表記はさっぱりわかりません…。ギャンブル中毒の銀行員を演じているのがフィリップ・シーモア・ホフマン。妻となるミニー・ドライバーは、あか抜けない健気な女性を演じていて愛らしかった。 ▲
by rbhh
| 2006-04-14 05:24
| 映画
2006年 04月 13日
大好きな日野啓三の作品のなかでも、特に気に入っている『砂丘が動くように』を久しぶりに読んだ。
ハードカバー1冊と文庫2冊を持っていて、今回は池澤夏樹が解説を書いている中公文庫を選んだ。持ち歩いていたら、鞄の中で水害が発生して(ミネラルウォーターがびんからこぼれた)、すぐに救出したものの、乾いたら紙がゴワゴワになってしまった(涙)。 ちなみに講談社文芸文庫版には、日野啓三自身による年譜が入っているのがうれしい。 舞台は寂れた町にある砂丘(鳥取の砂丘がモデルだそうだ)。主な登場人物は、ゴーストと呼ばれる33才のフリーライター、女装する美しい男性ビッキー、不思議な力を持つ少年、そして、少年の盲目である姉。4章に分かれていて、4人がそれぞれの章の中心を担う。 毎回のことながら、少年が砂丘に風を呼び、砂丘が荒れる3章では心臓の鼓動が激しくなって、息が荒くなってしまう。4章のエピローグで、別れの静けさに涙を流してしまうのは、いつ読んでも同じ。 ![]() ca. 1920 20世紀の終わり近くにフィラデルフィア美術館の片隅で、ブランクーシのこの作品を見つけたときは、驚きで心臓が止まりそうになった。 『砂丘が動くように』では、盲目の姉が作った、卵のような形をした陶器が登場する。色は黒っぽいことになっているのだが、形はまさにこのブランクーシの作品にそっくりだろうと思われる。その卵を思いがけずフィラデルフィアで発見したので、あまりの驚きに身体が硬直してしまい、しばらくその部屋から動けなかった・・・。はたして、日野啓三はこの作品を見たことがあったのだろうか? TLさんの感想 ここからはまったく空想の世界。 できることならこの小説を映画化してみたいと思う。でも監督する才能がないのは明らかなので、もし宝くじで大当たりして大金を手にしたら、プロデューサーになって映画化してみたい。(あくまでも空想です。) その場合、監督を誰にしようか…と考えたことがあって、外国人だと小説を他の国の言葉に翻訳しなくちゃならなくて面倒なので、日本人にまかせるほうがいい。となると頭に浮かぶのは塩田明彦と古厩智之。絶対に頼まないだろうなと思うのは、市川準と岩井俊二。 ▲
by rbhh
| 2006-04-13 06:41
| 読書
2006年 04月 10日
![]() 昨日は、長いこと練習に励んでいた、J.S. バッハのヨハネ受難曲の演奏会だった。お騒がせしていた風邪は、予定通り完治させて本番に挑んだ。本番前になんとしてでも治すために、ありとあらゆる手を尽くしました。 1. 咳止め茶 とにかく咳がひどかったので、ハーブの咳止め茶を飲みまくった。何杯も飲んでから、ふとパッケージに服用法が書いてあったのに気づいて読んでみたら、1日に3杯飲めと書いてあって愕然とした。既に軽くその3倍は飲んでいたから…。副作用が怖くなったのでこのお茶を飲むのは2日で止めた。 2. ホメオパシーの錠剤 初期段階は1時間ごとに1〜2錠飲めとのことだったので、職場のPCに1時間ごとのリマインダーを設定して、毎時間必ず2錠飲んだ。初期段階だけじゃなくて、演奏会直前まで1時間ごとに飲みたい誘惑にかられたが、過ぎたるは及ばざるがごとしだと自分を戒め、3日目からは指示通り1日に3回の服用に減らした。 3. 生姜 tchaihuisさんに教えていただいた生姜湯を飲みまくった。多すぎると辛くなるとアドバイスをいただいたにもかかわらず、良薬は口に苦しと思って、これでもかこれでもかと生姜を使った。当然のことながら辛かったです。 4. ホカロン ホカロン信望者から風邪に効くというアドバイスを受け、気管支のあたりにホカロンを貼って過ごした。本当は全身に貼りまくりたかったけど、全身やけどで歌えなくなったら困ると思い1枚で我慢した。 5. 風邪用バスオイル 気管支の通りを良くするというのがうたい文句のバスオイルをドボドボ入れて連日入浴した。スースーする成分がかなり入っているようで喉の通りが良くなったような気がした。 6. タマネギネックレス(私が勝手に命名した。) 寝るときにタマネギを首の周りに巻くといいと以前音楽家に教えてもらった。私なりに編み出した方法は、タマネギをスライスして、古いナイロンストッキングに入れて首の周りに巻いて、さらに使い古しのマフラーをぐるぐる巻きにして寝るというもの。朝起きると首のあたりがタマネギ臭かった。 7. 気力 なんと言ってもこれに勝る薬はないと信じている。絶対に治すという強い信念を持てば治るはず。暇さえあれば治れ治れと念じていた。 肝心の演奏会は、個人的にも全体的にも大目に見て90%の出来。歌うのをとても楽しみにしていたソプラノで始まる合唱曲では、一部のおばあさん連中が1拍早く出てしまい、目の前が真っ暗になった。ソプラノの出だしは2拍目からなのに、おばあさん連中が1拍目から歌い始めてしまったのだ。おばあさん連中に合わせるか、楽譜通り歌うか数秒迷っていたら、オーケストラとソプラノに続く他のパートがおばあさん連中に合わせてくれたのでなんとか先に進めた。 終わってからおばあさん連中のひとりと話したら、指揮者の指示のせいにしていた。指揮者はオーケストラに1拍目の指示を出していたけど、ソプラノに出る指示はしていなかった、と私はほぼ断言できる。でもドイツ人は何事も他人のせいにするのが好きな人々なので、黙っておばあさんの話を聞いておいた。 失敗はあったけど、全体としては満足の行く出来だった。2時間以上の曲なのに、あっという間に終わってしまったのが悲しくて悲しくてたまらなかった。歌い終わったらこの曲ともお別れなのだから…。できることなら一生歌い続けていたかった。(それくらい好きな曲なのです。) 今は失恋したような気分だ。本番が終わるといつも心の中に大きな穴が出来たみたいになって、使用不能に陥ってしまう。何事もうじうじ考えるほうではないのに、こと演奏会に関してはどうも引きずってしまってダメだ。思い入れが強すぎるのかもしれない。他のメンバーは終わってしまっても、あっけらかんと明るくはつらつとしてるというのに…。 演奏会前日も、友人からずっと借りっぱなしの、バッハ・コレギウム・ジャパンが演奏するヨハネ受難曲のDVDを見ながら練習中、明日で終わりなのか・・・と思ったら悲しくなって涙が出てしまった。 本番でも最後の2曲は涙との戦いだった。この2曲は昨年12月に自殺した人のお葬式で歌ったので、その時の思い出が蘇ってきたのだ。指揮者の長年の友人で、演奏会や礼拝で一緒に歌っていたテノールの人。面識がある人が自殺したという経験は初めてのことで、とてもつらかった。 私たちのような素人合唱の演奏会(ソロの歌手はプロなので素晴らしい!)に毎回来てくれる友人たち、その他のお客様にはとっても感謝してる。昨日はdailytomちゃんも来てくれて本当にうれしかった。終わってからdailytomちゃんに挨拶に向かう途中、お客様のひとりが素晴らしい演奏をありがとうって声を掛けてくださった。一瞬この人知り合いだっけ?と思ったけど、ぜんぜん知らない人だった。なんて優しい人なんだろう。そして、素晴らしい曲を作り上げてくれたJ.S. バッハにも感謝の気持ちでいっぱい。 打ち上げ後に帰宅して布団に入る時、毎夜巻いていたタマネギネックレスはもう必要ないんだということに気づき、改めて、終わってしまったんだな・・・と実感した。 ▲
by rbhh
| 2006-04-10 02:56
| 音楽
2006年 04月 08日
![]() ![]() ![]() あの完璧なからくりを知った今、もう1回じっくりと観たいと思う。ちょっと驚きだったのは、スパイク・リーが来年は50歳を迎えるってこと。私にとってのスパイク・リーは、自分の撮る映画に出ていた頃の若者の印象が強いので、そんな歳になっているとは思いもしなかった。 私が住む町にひとつだけある、英語の映画を原語で上映する映画館で観たので、愛しのデンゼル・ワシントンの声や、クライブ・オウエンの声が聞けて大満足。ムフフ…。特にクライブ・オウエンの感情を殺した声が好き。昔は1軒だけ、吹替も字幕もなしで英語の映画を上映する専門の映画館があったけど、何年も前につぶれた。その後は、ドイツ語吹替専門のシネコンが、一部のスクリーンで、原語が英語の映画を吹替・字幕なしで上映するようになったのでたまに行く。 ![]() カジノでクルピエ(ディーラーのことをこう呼ぶらしい。)をしながら小説を書いている主人公を演じているのがクライブ・オウエン。これまた渋かった。 ▲
by rbhh
| 2006-04-08 05:06
| 映画
2006年 04月 03日
![]() 戦時中のイラクで何が起きているかも知らずに、愛する人を救うためだけに無理矢理バクダッドへ行ってしまう人をベニーニ自身が演じている。戦争反対などと声高に叫ぶことなく、彼独特のユーモアでバクダットの様子を描いてしまうところがいい。いくつかの場面を今思い出しただけでも、可笑しくて笑ってしまう・・・。 前作のピノキオは観なかったので、久しぶりに観たベニーニの作品だったが、彼のユーモア感覚は相変わらず冴えてると思った。そしてベニーニってとってもロマンチックな人なんですね。大好き。あのあっさりした、でもほのぼのとしたラストも良かった。ちゃちでなくて心底ほっとした。 ただ、ドイツ語吹替えだったのが腹立たしかった。彼のあの響きある声が好きだし、ニコレッタ・ブラスキのちょっととぼけたような声も好きなのになぁ。すべてが気味の悪いドイツ人の声になっていた。 ちなみに、ベニーニ・ブラスキ夫妻は、先日のベルリン国際映画祭の最終日にゲストで来てた。最終日の授賞式はテレビで生中継してたのだ。 もうかれこれ1カ月ほど前に行ったプラハでこの映画をやっていたので、観ようかどうしようかものすごく悩んだ。ドイツで公開されるかどうかわからなかったので、プラハで観ておいたほうがいいんじゃないかと思ったのだ。でもイタリア語もチェコ語もわからないし、あのときは、めったに観る機会のないチェコ映画を観るって固く心に決めていたので、かなり後ろ髪はひかれたけど観ないことにした。思い切って観ておけば、まず生の声を楽しんで、後日ドイツ語吹替えで内容確認をできたのに…と今さら悔やんでも時すでに遅し。 何年も前のことだが、チャン・イーモウの『あの子を探して』は、アムステルダムに遊びに行ったら上映していたので、中国語にオランダ語字幕で観た。両方とも理解できない私は、何ヵ月後かにドイツで封切られてからドイツ語字幕で観直した。とても楽しかった。最初観たときは、内容はあくまでも想像の世界だったのを、ドイツ語字幕を読んで、想像した内容でやっぱり当たってたなあとか、なんだそういうことだったのかと納得してみたり・・・。 ちなみに、yaliusat さんに紹介していただいてプラハで観たチェコ映画『Stesti』は、なんと今月後半に『Die Jahreszeit des Glücks』という作品名でドイツでも封切られことを昨日知った。プラハで観たときは、原語に英語字幕付きでした。 ドイツ語オフィシャルサイト ▲
by rbhh
| 2006-04-03 12:51
| 映画
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