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2005年 11月 16日
今年見た映画を好きな順にランク付けせよと命令されたら、ベストテンに入れたい映画を見た。ウルグアイの映画で『Whisky』というタイトル。
思い出しただけで、うっとりとした気分になってため息が出てしまう映画にはそうめったに出会わないが、『Whisky』 はまさにそんな映画であった。ここ数年、機会があればできる限り南米の映画を見るようにしていて、この映画も私の個人的南米キャンペーンの一環でなんとなく見に行った。特に期待がなかっただけに、余計に素晴らしさが身に沁みた。 小さな靴下工場を経営する中年男性ハコボの母親が亡くなり、納骨にあたって遠くに住む弟が来ることになって、彼は工場で働く同じく中年女性のマルタに彼と結婚してるフリをするよう依頼する。(私の語学力不足のために、なぜ結婚してるフリをしなくてはならないのかは理解できなかった…。)ふたりの写真を撮ったり、部屋をそれらしくしたり準備を重ねて弟が現れ、ふたりはうまいこと夫婦を演じる。さらに弟の提案で3人は旅行にも出かけ、マルタのハコボに対する思いが親密なものになるようなのだが、あくまでも孤独を選ぶハコボ。孤独でいることが好きなのか、彼には孤独でいることしかできないのか、そのへんどうなのか今でも考えてしまう…。弟が帰りふたりはハコボのアパートに戻り、ひょっとしてこのままふたりの生活が始まるのでは?!という期待もむなしく、ハコボはマルタを家へ帰す。そして傷付くマルタ。 セリフは少なく、役者の表情や視線で心の動きを表現しているところが、映画の持つ素晴らしさであり、監督ふたり(協同で監督している模様)の力量を示していると思った。監督にしたらいい迷惑かもしれないけれど、最大なる尊敬の念を込めて、ふたりまとめて「ウルグアイのアキ・カウリスマキ」と呼ばせてもらうことにした。 Nyankoronicaさんの記事 #
by rbhh
| 2005-11-16 07:50
| 映画
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2005年 10月 28日
なぜか突然この映画のことを思い出して、検索をかけたら出て来た! 大阪ヨーロッパ映画祭で11月に上映されるそうです。 というわけで、突然宣伝マンとなる私。 上映期間が終わりに近づいた頃に観たのでたった3回しか観られなかったのだが、もっと前に観てたら10回でも100回でも観に行ったと思うくらい気に入った。大好きな映画だから日本でもたくさんの人に観ていただきたいのです。 オフビートな映画が好き。 何かに夢中になってる。 何かに夢中になったことがある。 ・・・そんな人はきっとこの映画を気に入ると思う。 私も大阪に行って観たいくらい・・・。 監督はドイツ人のミヒァエル・ショアMichael Schorr(1965-)。 彼のインタビューはこちらでご覧いただけます。 #
by rbhh
| 2005-10-28 05:15
| 映画
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2005年 10月 28日
先日行ってきたベルリンのハンブルク駅現代美術館では、驚きと喜びで卒倒しそうになった。なんとベルント・ベッヒャーBernd Becher(1931-)とHilla Becherヒラ・ベッヒャー(1934-)の回顧展をやっていたから。
現代美術を集めた、ハンブルク美術館の新館が1997年にオープンしたときに、喜び勇んで駆けつけたら、白黒のしーんとした雰囲気の写真がポツンと展示されていた。それが彼等との出会い。 夫婦であるふたりは、給水塔、炭坑、鉄鋼所などの産業建築物をドイツ、フランス、ベルギー、イギリス、アメリカなどで撮影している。私が特に惹かれるのは廃墟となっている鉄鋼所の写真。たとえば給水塔であれば、各地で撮影した給水塔の写真だけを12枚、15枚と集めて、まとめて展示するという方法を取っていて、それを類型学(タイポロジー)というらしい。 美術館で見た彼等のインタビューでは、曇りの日に撮影すると言っていたことと、建物にも「共に発言する権利」(Mitspracherecht)を与えるんだと言ってたことが特に印象に残った。 どの写真を見ていても被写体が何かを語りかけてくるので足が先に進まなくなってしまうのだ。でも時間には限りがあるので、どんどん見て行かなくてはならない・・・。それが悲しくもあった。 #
by rbhh
| 2005-10-28 05:04
| 美術
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2005年 10月 26日
火曜日の夜は合唱の練習日。
いつも時間ギリギリか遅れて行くので、今日こそは早めに着くぞ!と職場を出て最寄りの駅へ急いだら、なんか様子がおかしい。。。ホームに人がいない。若者がいたのでつかまえて聞いてみると、電車は動いていないとのこと!代替手段としてバスが出てるって言うので、あわててバス停へ下りて行った。 しばらく待っていたら、2両編成のバス(ってそういえば日本で見たことないなあ・・・。車体と車体が蛇腹でつながってるタイプ。)が来たので乗ろうとしたら、すでに乗っているおっさんが「乗るな!」と言う。なんでかと思ったら、もう混雑してるからこれ以上乗るなだと。 でも、ぜんぜん混んでないんですよ。すし詰めからはほど遠い。あの倍は絶対乗れるという程度しか人は立っていない。入り口から離れた中のほうには、微笑みながら会話してるご婦人が立っているくらい。なのに乗るなと言う。許せない!でも、心の中でおっさんに、「すし詰め状態の山手線で修行してから文句言ってみろ!」と悪態をつくのがせいぜいで、無理矢理乗り込む勇気はなかった・・・。情けない・・・。 練習には結局遅れてしまった。 しかも練習では今ひとつ身が入らず、不満足な一日となってしまった。 #
by rbhh
| 2005-10-26 06:58
| たわごと
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Comments(11)
2005年 10月 23日
久しぶりにベルリンに行ってきた。ドイツ版新幹線ICEで1時間半だから、ひと眠りしてたらあっという間に到着。ドイツが西と東に別れていた頃は、バスでベルリンに行っていたが、ひどいときには4時間くらいかかった。国境での検査に時間がかかったのと、東に入った途端に道が悪くなるのでスピードが出せなかったせい。本当に便利になったものだ。
今回はベルリンで一番好きな美術館、ハンブルク駅現代美術館でイラン人女性映像作家シリン・ネシャットShirin Neshat(1957- )展を観るのが目的。 シリン・ネシャットを知ったのは3年前のドクメンタ。ドクメンタは5年おきにドイツのカッセルという町で開催される現代美術の祭典。ドクメンタのことは聞いてはいたけど、実際に行ったのはその時が初めて。ちょうど日本から両親が来ていたので、ドクメンタを組み込んで1週間でドイツ5つの都市を回るという強行軍ツアーを私が作成したのだ。 そのドクメンタで彼女の映像作品を観て強い衝撃を受けた。四角い部屋の向かいあった壁面それぞれに別々の映像を同時に流していて、細かいところは覚えていないのだが、白黒でそれぞれが異なる映像だった。観客はスクリーンになっていない壁を背にして、右の映像を見たり、左の映像を見たりすることになる。最初は首の運動じゃあるまいし、どうしてこんな手法なの?と思ったのだが、見てるうちにぐいぐい引き込まれてしまったのを今でも覚えている。 その後彼女の作品に触れる機会がなかったのだが、最近ハンブルク駅現代美術館のサイトで偶然にもどこかで見たことあるよなあ〜という名前が目に留り、記憶をたどっていったらカッセルで発見したネシャットだったことを思い出し、いてもたってもいられなくなりベルリンに行くことにした。 今回映像作品は3つで、そのうち最新作『Zarin』の音楽は坂本龍一が担当していた!イランの若く美しい娼婦が仕事中に客の顔を見るとなんと「のっぺらぼう」。娼館を逃げ出し町の中をさまようが、女性と子供はふつうの顔をしているというのに、町にいる男性はすべてがのっぺらぼうというストーリー。これは『Women without Men』というイラン人女流作家Shahrnush Parsipurによる原作があるというので読んでみたくなった。ネシャットはこの小説をもとに5作撮る予定だそうで、そのうちの2作がベルリンで公開中。今後出来上がるであろう残りの3つも是非見てみたいと思う。 何年か前までこの美術館のカフェは、やる気があるのかないのかわからないような店だったのだが、久しぶりに行ったらすっかり変わっていた。メニューもいいしサービスもいいし、すっかり改装していい雰囲気だったので是非また行こうと思う。 #
by rbhh
| 2005-10-23 16:28
| 美術
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Comments(2)
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